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[日経] 日経平均の下値7500円・西村氏――相場を読む・株式
2003/05/15木曜日01:01
西村公宏・日動火災海上保険財務企画部 株式グループ 課長 株式
相場は一進一退の動きが続きそうだ。金融システム不安やデフレ問題は
株価にすでに織り込まれ、改めて売り込むような材料にはなりにくい。
株価収益率などで比較すると日本株は欧米株とさほど変わらない水準で
、割安感が出ている。これが相場を支える要因となり、日経平均株価の
下値は7500円程度とみている。
イラク戦争の終結を受けて外国人投資家の買いが期待できる局面では
あるが、戻り待ちの売りが予想され、上値は重いだろう。
政府が打ち出した株式市場対策に目新しさは感じられない。目先の需
給不安を和らげる効果しかなさそうだ。むしろ、空売り規制の強化が市
場参加者の減少を招いたことを踏まえて、貸株市場の拡大策が求められ
るのではないか。企業の情報開示を充実させることも重要だ。
デフレ下で、企業は簡単に売り上げを伸ばせない。こうしたなか、コ
スト削減を進めて業績改善が期待できる企業や、価格競争力がある上位
企業などに注目している。
また、中小型株は大型株に比べて需給面での不安が小さく、値動きも
軽い。業績をきちんと見極めれば、投資対象として有望といえる。
[日経] 株、「失望売り」なくとも「代行返上売り」再開か? 対策発表で
【NQN】14日の東京株式市場で日経平均株価は再び8200円台を回復。
主力株が下げ止まらず8000円割れで推移した4月までと比べて相場の雰
囲気は明らかに違う。にもかかわらず、市場では政府がきょう夕方に骨
格を固める見通しの株価対策を評価する声はほとんど聞かれない。むし
ろ市場参加者からは「株価対策の効果で相場が持ち直したと勘違いされ
ては困る」という声が目立った。
参加者に安心感を与えているのは、三菱化などの中低位株やキーエン
ス、キッコマンといった中小型株が好決算発表を素直に好感して上昇す
る地合いが続いていることだ。東証規模別株価指数の「中型」「小型」
、東証株価指数(TOPIX)のスモール、東証2部株価指数、日経ジ
ャスダック平均株価はいずれも年初来高値を更新した。東証一部の新高
値更新銘柄数も154と3日連続で100を上回った。
幅広い銘柄に「買い戻しではなく、欧米の年金基金など実需の買いが
入っている」という。米国株高を受けて相対的に比率が下がった日本株
の買い増しに加え、通常なら悪材料になりかねない円高・ドル安基調も
上げの背景にあるようだ。ドルベースでみた日経平均株価(QUICK
算出)は4月30日から10日連騰し、12日には節目の70ドルを上回った。
ドルで見た日本株の価値向上は外国人にとって買いの理由になりやすい。
今後明らかになる株価対策については「好感した買いも、失望の売り
も出ない」というくらい市場は消化しきった感がある。ただ気になる点
がないわけではない。企業年金の保有銘柄が多く含まれる「TOPIX
コア30」の戻りの鈍さだ。「株価対策の効果が薄いとみた年金が再び代
行返上の売りを出し始めた」との見方もある。もしそうならば、目先筋
の仕掛け売りの追随という、いつか来た道をたどることも否定できない。
経済指標は思わしくない。13日発表の機械受注統計は4―6月期見通
しが大幅に落ち込んだ。日銀が14日発表した4月の国内企業物価指数は
前年同月比の下落幅が16カ月ぶりに拡大。米経済の先行きにも慎重な見
方が増える中、米株高という支えがあるうちに、株価対策にとどまらな
いデフレ克服策が求められているはずなのだが……。(鎌谷智子)