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(回答先: 力なき市民さんへ 投稿者 そろそろはらをくくろう 日時 2003 年 3 月 31 日 15:22:30)
われわれが無知と蒙昧や暴力から解放される日など、果たしてやってくるのでしょうか。
人類の歴史上で「救済」であるとみなされたものが果たしてどれだけの人を解放したといえるのでしょうか。
誰にとっても望ましい世界などおそらく存在しないでしょう。
産業革命によって我々は本当に何かを得たでしょうか。
自然科学一般によって啓蒙されはしましたが、それが世界の真の理解を助けたでしょうか。
自由や人権への意識は一応は皆に共有されるようになりましたが、
エーリッヒ・フロムを持ち出すまでもなく、人は自由から闘争するものであるというのも明らかです。
イラクでの惨禍が、果たして我々一人一人の日常の幸・不幸に本当に何か影を落としているでしょうか。
確かに我慢ならないほど愚かで鈍感な行為であることは確かでしょう。
しかし、イラクのことを語ることは実は我々の退屈な毎日の密かな楽しみとなりつつあるのではないでしょうか。
望ましい世界など存在せず、ただそこに現状が横たわっているだけだと考えるのはあまりにも怠惰な考え方なのでしょうか。