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(回答先: 日本語をおとしめる? 投稿者 たこ 日時 2003 年 4 月 25 日 18:32:17)
文化的観点 からの感情的な表現、申し訳ありません。
「日本語」の理解のために、若干書いておきます。
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「五月五日は祝日で、ちょうど日曜日です。」
小学生でも読める文章には「日」が四つ出てきますが、読み方が全部違うという不思議な言語である日本語。日本人が日本語を大切にしようと言い出したのはここ数十年の事で、歴史的には江戸時代までは漢字崇拝、明治以降は英語崇拝で、日本人は常によそから来た言語の方が上等と思ってきたわけです。
日本人は漢字が中国から入ってきたときに、「訓読み」というものを発明?しました。例えば「山」は中国語で「シャン、サン」と読みますが,この字は「我々が《やま》と呼んでるものをさしているから、いっそこの「山」はそのまま「やま」と読んでしまえ、と決めていったわけです。英語の「mountain」=「やま」、「dog」=「いぬ」と読もうと決めつけてしまったと同じくらい不可解なことですが、現在に至るまでに定着してしまいました。さらに漢語本来の読みを捨ててしまったわけでもなく「音読み」として受け入れることにしたのですから、「音+訓読み」のまぜこぜ語までできてしまったのです。。さらに、さらにこの上に明治維新後に、西洋文明をどんどん取り入れたために日本語に置き換える必要が生じました。これに漢字が総動員され数万語に及ぶ和製漢語が創り出されたわけです。
つまり我々が使っている日本語と言うものは(1)和語、(2)漢語、(3)まぜこぜ語、(4)外来語の和製漢語 の羅列であるわけです。この上に(5)男・女言葉、(6)敬語(尊敬語・丁寧語・謙譲語)が加わりますので、これでは外国人が理解できないのも無理はありません。
まあ日本語の50-60%を占めるのが漢語(子音語)で、しかも「基幹語(重要語)」の多くを占めているために、文字が言葉の実体なので、耳が捉えた音声を文字に結びつけないと意味が確定しないという、やっかいな性質を持っているんですね。日本語というのは世界の言語からみるとまるで暗号ですね。