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(回答先: Re: 奇妙な問題ですので更に追求させて頂きます 投稿者 すみちゃん1 日時 2003 年 4 月 19 日 19:34:15)
>ここで思い出すのはベトナム戦争です。
>国際法上、日本は交戦国だったと理解しています。
>沖縄基地が米軍の戦略拠点でしたから、交戦国であることは明らかですね。
ベトナム戦争で米国に協力したという認識をしていますが、ベトナム戦争で日本が交戦国だっという認識は持っていません。
ベトナム戦争は、米国が南ベトナムの内戦に介入していた段階と、北ベトナム攻撃まで拡大した段階とでは戦争の性格が違っていると思っています。
南ベトナムの内戦である限り、内戦協力国であっても、日本が国際法でいう交戦国に該当するわけではありません。
さらに、北ベトナム空爆などに沖縄からB52が発進しましたが、これも、沖縄の施政権が米国にあった時点までは、それをもって日本が交戦国だったとはいえません。
(沖縄返還後に北ベトナム空爆に沖縄からB52が発進したかどうかはちょっと覚えていません)
ベトナム戦争当時、米軍の領土・領海の通過や王子の「野戦病院」など米軍に対する支援が行なわれましたから、中立ではなく米国側に立っていたことは確かですが、交戦国だったとは言えないと思っています。
ベトナム戦争で、日米安保条約に反する米軍の行動があったとしても、日本が主体的に戦争行為に参加したことはないと見ています。
イラクの占領行政への参加は、日本が主体的に戦争行為に参加することを意味します。
この意味で画期的な出来事なのです。
>どうしても派遣したいという意思ですね。
>派遣による利益は何なんでしょうか?
結論的に言えば、実質「戦費」である復興費を膨大に負担することを正当化するための一つの動きだと思っています。
(利益の追求ではなく負担の正当化という倒錯したものです。負担した「戦費」の数%の見返りはあるかもしれませんが...)
日本の資金協力なしでは、「アフガニスタン侵略戦争」もそうですが、米国政権が「イラク侵略戦争」を端緒とする「中東「近代化」戦争」(対イスラム戦争」を遂行することは極めて困難です。
日本政府は、今回のイラク攻撃支持に際しても、戦費は負担しない、イラクの復興をできるかぎり支援すると明言しています。
お金に色が付いているわけではないので、拠出先が米国であれば、戦費名目だろうが復興費名目だろうが米国にとってはまったく変わりません。
(日本を含む諸政府はわかっていますから、日本国民の気持ちのもんだいだけになります)
日本政府は、「日本は復興人道支援庁に人員を派遣して主体的積極的にイラクの復興に関わっているのだから、できるだけ多く復興費を拠出しなければならない」と説明するはずです。
“復興人道支援庁”とはなかなかいい名前ですね(笑)