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『撃沈不審船』は最終局面で「五星紅旗」を掲揚/ライフジャケットは韓国で流通しているもの [フジTV「スーパーニュース」/「NHKニュース」]

投稿者 あっしら 日時 2001 年 12 月 24 日 20:41:22:

先ほど放送されたフジテレビ「スーパーニュース」は、一昨日の不審船撃沈直前の銃撃戦の様子を収めたビデオを流した。

驚いたことに、巡視船が接舷しようとした時点での不審船には、「五星紅旗」が掲げられていた。

番組も、銃撃戦映像放送後しばらくしてからの別コーナーで、あの不審船が「北朝鮮工作船」であるという“状況証拠”(亡命北朝鮮工作員や辺真一氏などが出演)を提示しつつ、最後に、「五星紅旗」が掲げられていたことを取り上げ、辺真一氏(『コリアレポート』)の「99年の能登半島沖では日本漁船に偽装していながら見破られたため、今度は中国国旗を掲げてごまかそうとしたのではないか」というコメントを流した。


この他、ハングル表記が公表されていたライフジャケットは、3Bというメーカー表示?で韓国で流通しているものと伝えた。

また、不審船が最終局面で攻撃を仕掛けた後に、巡視船が368発の機関砲を売ったことも伝えた。


● 7:00pmから放送された「NHKニュース」は、トップニュースとして海保と不審船の銃撃戦映像を流したが、「五星紅旗」の掲揚については触れず、銃撃戦に関する江畑謙介氏の解説を行った。江畑氏は、武装レベルから見れば海賊船だが船舶形態が違い、不法就労者の運搬(引用者注:密航船)はそんな武装はしないから、情報収集や工作員回収などの目的をもった船舶ではないかと語っていた。
江畑氏は、さらに、不審船の航行状態から、船首方向の船倉に重たい荷物が積まれている可能性があると述べていた。


NHKが、不審船が「五星紅旗」を掲げていた事実を報道せず、不審船を「北朝鮮工作船」であるかのように誘導する報道を行ったのは犯罪行為と断ずる。


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これまでも、「不審船が違法活動を行う中国人の船舶」である可能性が高いと書き込みをしてきたが、これでほぼ確定的だと考えている。
あの不審船は、“事情”があって中国行政機関に登録をしていない“無国籍”の中国人所有の船舶だろう。


不審船がいつの時点で「五星紅旗」を掲げたかわからないが、これまで映像が流されてきた追跡過程では“無国旗”状態で航行していたように見えていた。

しかし、複数の巡視船に囲まれるような形で追いつめられていた最終局面では、国籍を示す「五星紅旗」を掲げたのである。


★ 不審船の乗組員が、いよいよ追いつめられた状況になったことで、「五星紅旗」を掲げてなんとか破滅的事態を避けようとした。

★ 中国の排他的経済水域に入った時点で、「五星紅旗」を掲げて海保の追跡意欲を削ごうとした。


というようなことが考えられる。


『コリアレポート』の辺氏のように、中国であれば日本(海保)の対応がゆるくなると思い「五星紅旗」を掲げたという見方はできない。

なぜなら、北朝鮮が唯一濃密な外交関係を保っている中国との外交関係をぶち壊してしまう行為だからである。

北朝鮮の「スパイ船」が唯一の“友好国”であり日本とも良好な関係にある中国の国旗を掲げて難を避けようとし、後で、船体などが引き揚げられ北朝鮮のスパイ船であることが実証されたら、北朝鮮政府と中国政府との関係は、おかしくなるというレベルではなく断交にもなりかねないとんでもない行為である。

中国の情報収集船が、韓国の情報を集めているときに韓国軍船から攻撃を受け、もう逃げることもできない状況になって日本国旗を掲げながら銃撃戦を展開し、最後は沈没してしまったという“事件”を想定してみれば、それが国家間にどのような影響を与えるものであるか歴然である。

フジテレビの「スーパーニュース」に出演していた元北朝鮮工作員を名乗る人物は、あの不審船を北朝鮮の工作船と主張し、最後は、工作員が船もろとも自爆したのだろう。北朝鮮の工作員はあのような状況では自殺するよう教育されていると述べていた。
しかし、亡命工作員への反証として、あの不審船の乗組員たちは“自殺”することなく、海に投げ出された後も浮き輪に捉まってまで生き延びようとした事実を上げておく。


また、江畑氏が、密航者運搬船があのような重武装(ロケットランチャーまで)をしているはずはないというのは思い込みでしかない。
蛇頭グループが、解放軍経由で様々な武器を入手し、重とまでは言わないが中武装しているのは常識だ。蛇頭グループだったから、発射されたロケット砲弾が巡視船に幸い当たらなかったとも言えるのである。海がシケ状態とは言え、極至近にある巡視船に命中させられなかったのは錬度が低いためと言えるだろう。

気になるのは、江畑氏が、「船首方向の船倉に重たい荷物が積まれている可能性がある」と述べていたことである。
それがひょっとして「密航者の集団」だったらと考えるとぞっとする。

様々な疑問をはっきりさせるためにも、沈没した不審船を引き揚げるべきだろう。

中国政府は、昨日夕方新華社を通じて「不審船が中国のものではない」というコメントを発表しているが、それは“真実”を知っていることの表われだと思っている。
中国船でなければ、わざわざコメントを出す必要はないのだ。韓国も、北朝鮮も、政府は、不審船について公式なコメントなんか出していない。中国政府も、自国船舶でないのなら、公式には無視していれば済むのである。

中国政府はウソの声明を出したわけではない。隠しているのは、中国の船ではないが、中国人と思われる人たちが乗っていた可能性が高い船舶だということである。

中国政府が“中国人"である可能性が高いと公表しないのは、犯罪者グループとは言え中国国民が、“日本軍”から正当性に疑念があるかたちで攻撃を受け撃沈され、その結果海に投げ出された15名(密航者を乗せていたらもっと)が救助活動もきちんとされずに見殺しにされたという事実が明らかになれば、とてつもない“反日運動”が中国全土で湧き起こり、中国政府も押さえ切れない事態になってしまう可能性があることに脅えたからであろう。

そのあおりを受けているのが、今なお、「不審船=北朝鮮工作船」説を報道され続けている北朝鮮政府である。

中国政府も、日本政府も、国際信義に基づき、入手している情報をすべて公表する義務がある。
両国が、北朝鮮政府を生け贄にすることで問題解決を計ろうとするのなら、ブッシュ政権に準じる「国際的犯罪者」だと言わざるを得ない。
北朝鮮との外交関係を“血で固めた友誼”と称えている中国政府は、知っている限りの情報を公開して、日本国民の北朝鮮への敵意を減少させる義務があると考える。

最後に、今回の不審船事件で、99年3月の能登半島沖の不審船も中国の密航船である可能性が高くなったことを主張する。


「北朝鮮の工作船」の脅威云々ではなく、中国からの密航をどう取り締まっていくかということこそが最大の課題であることを、今回の「不審船事件」は物語っているのである。

中国政府と協力しながら...。

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余談:これで、中国人の密航希望者が支払う代金が急騰することが考えられる。また、海上保安庁からの砲撃を経験した蛇頭グループがより凶暴になる恐れもあるだろう。

せめて、今回の事件を機に密航が減ればいいなという気持ちになっている。

昨日7:00pmの「NHKニュース」で流れていた小泉首相の表情と語り口を見聞きし、不審船が中国絡みであることを小泉首相が知っていて、中国政府と水面下で激しい交渉をしているんだなあと思った。まったく目が落ち着かず、言葉も歯切れが悪く、困ったという気持ちがモロミエであった。私にはだけど(笑)







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