投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 19 日 20:50:16:
【エルサレム19日=当間敏雄】
イスラエル軍は19日未明、エルサレムに隣接するヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムとベイトジャラに戦車などで侵攻、ホテルなど数か所を占拠した。侵攻時の交戦でパレスチナ人ら17人が負傷した。18日の西岸自治区ラマッラとジェニンへの侵攻・都市封鎖に続くもので、イスラエル側は軍事攻勢を一層強化、パレスチナ側も頻繁に反撃するなど情勢は急速に悪化している。
パレスチナ側メディアは19日、「シャロン(イスラエル首相)が全面戦争を開始した」と伝えた。
ベツレヘム地域では18日夕、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハ武装組織タンジムの幹部らの乗った車が爆発して幹部ら3人が死亡する事件が発生。パレスチナ側は「イスラエルの暗殺」と断定してベイトジャラからエルサレム郊外のユダヤ人入植地ギロに迫撃砲や小銃で攻撃を加えた。この直後、イスラエル軍が両自治区になだれこんだ。
ギロはエルサレム市域に編入されている。イスラエルはギロ攻撃を「首都に対する直接攻撃」として重大視。軍報道官は、両自治区への侵攻について、「エルサレムを守るための作戦」と説明、必要な限り駐留を続けるとしている。
イスラエルは、ゼエビ観光相の17日の暗殺事件で、自治政府に暗殺犯の引き渡しなどを要求する「最後通告」を突きつけたが、自治政府のラボ文化情報相はこれを拒否、双方の対立が激化している。
(10月19日20:40)