投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 20 日 23:40:35:
回答先: ビンラディン氏に出国勧告 米の攻撃あれば「聖戦」 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 20 日 20:32:56:
【イスラマバード20日=大内佐紀】
アフガニスタン・タリバン政権のバクタル通信によると、同政権の最高意思決定機関である「評議会(シューラ)」は20日、首都カブールで前日に続いて2日目の協議を行い、ビンラーディンに同国から自主的に退去するよう求めることを決めた。また評議会は、米国がアフガニスタンを攻撃した場合には、全世界のイスラム教徒に「聖戦(ジハード)」に参戦するよう呼びかけた。
タリバンはこれまで、米国をはじめとする国際社会の包囲網に対し、一貫して強硬姿勢を取ってきた。今回の決定が、タリバンの姿勢の軟化を示すのか、あるいは米国が着々と進めるアフガニスタンへの武力行使を前に時間稼ぎにすぎないのか、その真意は不明だ。
評議会の決定は、タリバンの指導者ムハンマド・オマル師への勧告の形をとった。身柄引き渡しについては、「ビンラーディン氏が、自らが適切と判断する時期に出国するよう説得を求める」とした。一方で、「イスラムの国が異教徒に攻撃され、自らを守ることができない場合、聖戦に参加することが全世界のイスラム教徒の当然の義務だ」として、米国が攻撃に踏み切った場合には、あらゆる形でアフガニスタンを支援するよう他国のイスラム教徒に求めた。
タリバン政権はこれまで、米国の要求に対し、中立のイスラム国家への引き渡しなどの前提条件を付けてきた。このため、パキスタンの仲介工作も不調に終わっていた。
評議会には、アフガニスタンのタリバン支配地域から約1000人の宗教指導者らが参加した。出席者の間からは、引き渡し要求に屈するべきではないとの意見が多数出されたとされる。
(9月20日21:45)