投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 20 日 20:32:56:
09/20 18:47 ビンラディン氏に出国勧告 米の攻撃あれば「聖戦」 外信113
【イスラマバード20日共同=福冨正秀】アフガニスタン・タリ
バン政権の国家意思決定機関、評議会(シューラ)は二十日、宗教
令(ファトワ)を出し、米国が中枢同時テロの最重要容疑者と名指
ししているウサマ・ビンラディン氏に対しアフガニスタンから自主
的に国外退去するよう勧告した。同政権情報相が明らかにした。
宗教令は一方で、米国がアフガニスタンを攻撃した場合、米国へ
の協力者も含めて「聖戦」で応じると警告。同氏の国外退去の期限
についても明示しておらず、米国からの「引き渡し要求」に正面か
らの回答を回避することで時間を稼ぐ狙いがあるとみられる。
米国ではラムズフェルド国防長官は十九日、報復軍事作戦に参加
する戦闘機、爆撃機など計百機以上をペルシャ湾岸地域などに派遣
する命令を出した。
宗教令は退去勧告の理由について「現在の混乱などを避けるため
」とし、可能な時期に出国して新たな生活場所を見つけるべきだと
している。
十九日から首都カブールで始まった評議会は、全土から招集した
イスラム聖職者や神学者約千人で構成。参加三十二州の委員会がま
とめた勧告を検討し、イスラムの教義に従った宗教令を準備してい
た。
アフガン・イスラム通信によると、二十日の評議会では複数の聖
職者が引き渡しへの反対を主張したという。
米国防総省は、今回の戦闘機などの配備を「無限の正義(インフ
ィニト・ジャスティス)」作戦と名付けた。米紙ワシントン・ポス
トは、一部が旧ソ連のウズベキスタンとタジキスタンに配備される
と伝えた。
訪米したロシアのイワノフ外相は十九日、武力行使に理解を示し
た。サウジアラビアのサウド外相も全面的な対米支援を表明した。
(了) 010920 1846
[2001-09-20-18:47]