(回答先: 三井環前公安部長逮捕 これが盗聴法の真の威力やろな 投稿者 宮崎学氏のサイトより 日時 2002 年 4 月 23 日 06:23:54)
宮崎学氏が書いている「某大手テレビ会社」はテレビ朝日で「取材陣」は鳥越キャスターである。
今日(4・23)昼に放送されたテレビ朝日の「ワイド!スクランブル」は、昨日、同局の『ザ・スクープ』メインキャスターが三井前大阪高検公安部長とインタビューする予定だったと報じた。
昨日の書き込みで、「逮捕後のニュースを見ると、逮捕容疑の有無は別として、公安部長の逮捕という史上稀な出来事は、検察庁の税金詐取の問題化を防ぐ目的で行われた可能性が高いようだ。」と書いたが、宮崎氏の「昨日、つまり4月22日午後3時に都内某所で、三井に会うはずであった。某大手テレビ会社の取材陣と会うようにしてあったんや。某週刊誌、新聞社もきて、連休前にどかーんといく、という手はずがあったのだ。」という情報は、そのような疑いを補強するものだ。
検察庁は、「書かれなくてもそのようなことを疑っている人が読者として多い「噂の眞相」や一部週刊誌が取り上げている段階では蓋をすることも可能だが、大手の日刊紙やTVで取り上げられるようになれば、そう容易には蓋ができなくなる。」と考え、「容疑内容が事実かどうかはわからないが、検察が必死で逮捕のネタを探したであろうことや実名で証言する時期が近いということで焦った」と思われる。
『ザ・スクープ』と言えば、「情報規制3法」絡みで、そのようなことができなくなるという例証として取り上げられている「桶川女子大生殺人事件」で警察の失態を詳細に暴き出した番組である。
現在でも、「仙台筋弛緩剤殺人事件」が冤罪である可能性が高いとして粘り強い取材を続け、これまで6回ほどにわたる執拗な追及を行っている。
また、宇都宮の自動車修理工「長期監禁惨殺事件」についても、警察のデタラメな対応を追及した。
現在のTV業界で、権力犯罪・権力の横暴・権力のデタラメなど対権力追及をまともに行っている唯一の番組と言ってもいいものである。
検察は、その『ザ・スクープ』とのインタビュー当日の午前に逮捕するという“見事な”対応を見せたのである。
三井大阪高検公安部長逮捕は、検察が、宮崎氏も書いているように、「むしろ仰天したのは、というか「やっぱりなあ、なるほど」というのはこの「今日しかない」という絶妙のタイミングでのピンポイント三井逮捕である。この日しかない、というのは翌日、つまり今日、もう昨日か、某大新聞が一面の特ダネでやるはずであったのだ。」というなりふり構わない“自己防衛本能”を見せたものだろう。
今回の「大阪高検公安部長逮捕」をめぐる報道内容は、大手新聞社やキーTV局のスタンスを知るリトマス試験紙にもなっているようだ。
今日の「スポーツニッポン」は、“検察の口封じ?”という大見出しを掲げ、佐藤道夫民主党参議院議員(元札幌高検検事長)の「罪状と金額から言って任意の事情聴取と在宅起訴が相当と思われるのに、逮捕というのは異例だ」(趣旨)というコメントを掲載していた。