04/17 10:18 宝永噴火モデルに被害想定 富士山災害地図で検討委 内政02
共同
富士山の噴火災害に備えて内閣府、関係自治体などが設けたハザ
ードマップ(災害予測地図)の検討委員会(委員長・荒牧重雄東大
名誉教授)は十七日、委員会に設置している二つの部会でのこれま
での検討状況などを受け議論した。
部会では、一七○七年の富士山の噴火(宝永噴火)をモデルケー
スに、火山灰による被害想定を検討。避難世帯数や目、のどへの健
康被害など人的被害のほか、住宅損壊、電力供給停止による損害額
などの算定方法をまとめた。
またハザードマップには、噴火口の位置や噴火の規模、形態を組
み合わせて、噴火の影響が及ぶゾーンを図示する地図と、防災対策
に役立てるため噴火の地点や規模を仮定し、溶岩流などによる被害
地域を示す複数パターンの地図の二種類が必要としている。
検討委は部会での検討内容を基に、五月にも関係自治体などでつ
くる作成協議会に中間報告。来年三月末までに、ハザードマップを
完成させる方針だ。
(了) 020417 1018
[2002-04-17-10:18]