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「再編以外に道なし」ゼネコン3社に強い危機感(読売新聞)

投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 1 月 29 日 11:46:17:

(回答先: 三井・住友建設・フジタが経営統合へ協議(読売新聞) 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 1 月 29 日 06:39:25)

三井建設と住友建設にフジタを加えた準大手ゼネコン3社が統合に向けた協議に入るのは、先細りが確実になった建設市場を生き抜くために、再編以外に道がないという強い危機感が3社に共通してきたからだ。建設業界を所管する国土交通省が昨年から業界の再編を進める環境を整備しても、業界にはそれになびく雰囲気はほとんどなかった。だが、不良債権処理の象徴とも言われるゼネコンに対する金融機関の姿勢が、昨年後半から厳しさを増したことで、ようやくゼネコンにも自ら変革を起こさなければならないという自覚が出てきたようだ。
フジタ、三井建設、住友建設の3社に対する市場の評価は厳しい。特にフジタは昨年末以来、10円台にまで株価を下げた。三井建設と住友建設も額面割れの40円台後半に低迷しており、今後の受注に悪影響は避けきれない現状だ。さらに、昨年12月に青木建設が民事再生法の適用を申請したのを機に、過剰債務を抱えたゼネコンが法的整理に追い込まれる、との見方まで出て来た。
ただ、後ろ向きな法的整理は、融資行に与えるダメージが大きく、市場からの評価は得られなかった。このため、金融界では、再編が有力な選択肢として浮上してきた。
建設業界は、合併・統合しても入札機会が増えないことなどを理由に、有力ゼネコン同士の合併・統合は実現が難しかった。国土交通省は、持ち株会社で経営統合したゼネコンに対して、建設業免許の取得要件を緩和するなど特例措置を導入する方針を打ち出すなど、昨年春以来、業界に再編を促し続けてきた。しかし、業界の反応は「まったく振り向いてももらえなかった」(国交省幹部)ほどだった。
だが、さすがに建設市場の縮小や支援銀行の経営環境の悪化が明らかになるに連れて、業界にも焦りが見られるようになり、昨年末ごろから、複数のゼネコンが提携の可能性を模索し始めた。
金融機関から債権放棄を受けた主要ゼネコンは、破たんした青木建設やフジタ、三井建設を含めて10社にのぼる。いったん銀行から債権放棄を受けたゼネコンは、再度の金融支援を得られる可能性は極めて低い。新たな金融支援を仰ぐには、再編をてこにした、さらなるリストラが最低条件となる。このため、フジタ、三井建設、住友建設以外にも、水面下では、主力銀行を同じくするゼネコン同士が生き残りをかけて、統合の可能性を模索しているとも言われる。
それでも経営体力の劣るゼネコン同士の統合には「法的整理を避けるための窮余の策にすぎない」(証券アナリスト)との厳しい見方もあり、ゼネコン再建はいばらの道が続きそうだ。
3社の統合が浮上した背景には、過剰債務を抱えた経営不振企業の整理を進めたい、小泉内閣の意向を受けた金融庁と銀行の意向が大きく影響している。
金融庁は、昨年末から大手銀行に対して、経営不振企業向けの債権区分を見直す特別検査に入っている。昨年12月に破たんした青木建設は、取引銀行が「破たん懸念先」に区分した結果、法的整理に追い込まれた。
ただ、再建の望みの薄い不振企業を次々に破たんに追い込むと、経営体力の衰えている銀行の経営を直撃するばかりか、不良債権処理が効果をあげないまま、かえって金融システム不安の再燃を招くとの懸念も強い。大手スーパー、ダイエーに対する金融支援がまとまった背景にも、こうした懸念があった。
ダイエー問題は一応決着したのを受けて、焦点はゼネコンに移りつつある。3社の主力取引銀行である三井住友銀行は、3月の決算期末までに、問題ゼネコンに対する対応策を打ち出したい意向で、単純な法的整理ではなく、再編による生き残り策で融資先、銀行ともにできる限り傷が浅くてすむ不良債権の処理方法を模索し始めた結果が、3社の動きに結びついたともいえる。
(1月29日03:11)




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