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三井建設、住友建設、フジタの準大手ゼネコン三社が、経営統合に向けて協議に入ることが28日、明らかになった。三井建設と住友建設は週内にも統合を前提とした提携交渉入りで基本合意し、2002年度中にも統合する見通しで、2社にフジタが合流する方向で調整を進める方針だ。
三社はともに三井住友銀行を主力取引銀行としており、統合によって生き残りを目指す。
過剰債務を抱えたゼネコンの扱いは不良債権問題の最大の焦点となっているが、3社が経営統合に向けて動き出すことで、業界再編の動きが一気に加速する可能性が出てきた。
3社合計の連結ベースの売上高(2001年3月期)は約1兆3000億円に達し、統合が実現すれば、鹿島、大成建設などスーパーゼネコンに匹敵する規模となる。
さらに、同じく三井住友銀行を主力銀行とする準大手ゼネコンの熊谷組などとも協力関係を作る構想もあり、三井住友系のゼネコン大連合に発展する可能性もある。
フジタは99年3月に1200億円、三井建設は2001年3月に1420億円の債権放棄を取引銀行から受けて経営再建を進めており、住友建設も保有不動産の含み損処理などの課題を抱えている。中でもフジタは連結ベースで8000億円を超える有利子負債が重荷となっており、財務体質の改善が急務となっている。しかし、公共事業の削減や景気後退による民間工事の減少などで経営環境は厳しさを増している。
統合ではまず、三井建設と住友建設の統合を先行させ、その後、フジタを加えた三社で建築、土木など部門ごとに事業を集約し、持ち株会社化する方式などを視野に検討を進める。
【三井建設】1941年設立の西本組が前身。三井不動産が資本参加して52年に三井建設に社名変更した。高層マンションの建築を得意としている。2001年3月期の連結売上高は4147億円。従業員数は3078人(単独)。清昇社長。本社・東京都千代田区。資本金245億円。
【住友建設】住友グループの別子銅山の工事部門が前身。1950年に別子建設として発足、62年に住友建設に社名変更した。建築と土木の受注がほぼ均等なのが特徴。2001年3月期の連結売上高は3503億円。従業員数は2085人(単独)。辻本均社長。本社・東京都新宿区。資本金205億円。
【フジタ】1910年に広島で創業した藤田組が前身。会社設立は37年。99年3月に債権放棄を受け、創業者の藤田一族が経営陣から外れた。2001年3月期の連結売上高は5478億円。従業員数は3985人(単独)。田村宏明社長。本社・東京都渋谷区。資本金578億円。