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経営再建中の大手スーパー、ダイエーの主力4銀行は12日、福岡事業3点セットのうち、福岡ドームと高級ホテル「シーホークホテル&リゾート」を証券化の手法で投資家に売却する検討に入った。福岡ドームとホテルはダイエーの子会社が運営しているが、証券化によって二千数百億円の売却金額を見込んでいる。調達した資金はダイエーグループが抱える巨額負債の削減に充てる計画だ。
また、福岡事業のうち、ダイエーホークス球団に関しては、地元企業が出資して市民球団とする案が浮上しているが、創業者一族の中内正オーナーが保有する40%の球団株について私財提供を求める案が検討されている。
構想によると、証券化による売却の手法は、ダイエーが証券を発行するための特定目的会社(SPC)を設立し、福岡ドームとホテルの土地と建物をSPCに売却する。SPCはそれらの不動産を担保に証券を発行して、複数の投資家から資金を募る仕組みだ。
福岡事業の3点セットについて、三和、富士、東海、三井住友の主力4行は当初、一括売却を模索してきたが、売却のめどが早期には立ちそうもない。このため、特定企業の売却先を探すよりも、証券化を通じて多くの投資家に小口に分散して売却する方が得策とみており、売却金として二千数百億円が見込まれている。
福岡事業の3点セットの売却案は1月中にも発表される「新3か年計画」に盛り込まれる見通しだ。ホテルとドームの証券化による売却が実現すれば、ダイエーが検討中の「3年間で1兆円」という新たな負債削減計画の達成に向けて、大きく前進すると見られる。