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(回答先: 福岡ドームなど証券化へ…ダイエー再建案(読売新聞) 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 1 月 13 日 08:20:51)
ダイエー再建のあおりを食う形で、他企業への出資打診が取りざたされる球団経営。球団側は職員らの動揺を抑えるのに懸命だが、職員やチーム内に波紋が広がりつつある。年俸交渉がこじれ、昨季の1軍トレーナー4人中3人が退団を申し出る不協和音も生じた。
球団経営を巡るぎくしゃくぶりは昨秋から始まっていた。球団は昨季終了後、裏方を支える打撃投手や広報担当者など現場スタッフの年俸交渉で、全員一律大幅カットの大ナタをふるった。トレーナーのリーダー格だった藤田一郎さん(43)は昨年末に退団。田中和彦さん(43)、新井富久さん(35)の両トレーナーも退団の意思を示しており、2月1日に高知市で始まる春季キャンプを前に、スタッフの顔ぶれが決まらない異常事態が続いている。
「経費削減は理解しているが、やりがいが見い出せない」。交渉が決裂したトレーナーの1人は寂しさのあふれた口調でつぶやいた。球団側は約20%の減俸を提示。交渉の場で「今後も上がる可能性はない」とも言われたという。「我々は結果がすべて。4年連続Aクラスになったのに、大幅ダウンでは将来が見えない」と嘆く。今後、交渉次第では残留の可能性は残るが、一度芽生えた不信感は簡単に消えない。
11日の自主トレ。主力投手の一人が記者に逆取材を仕掛けてきた。「今後どうなるのかな」
球団側も不安感がいたずらに増殖することを危ぐしている。「球団売却」報道があった10日、中内正オーナーら球団幹部が選手やスタッフに直接メールを送って事情説明した。
11日には、福岡ドーム1階とシーホークホテル3階の社員食堂にテレビとビデオを設置。各局のニュース番組の録画をつなぎ、高塚猛球団社長が身売りを否定する約15分間のビデオ映像を、終日繰り返して流した。
「社員の意識づけのため流しただけ」と福岡ドーム総務人事部の馬場武人課長(39)。不特定の職員を対象に放映機材を食堂に設けたのは初めてのことだった。
表面上は職員に動揺はない。広報営業部の30代の男性職員は「正直、こういう騒ぎにはもう慣れました。たくましくなりましたよ」と苦笑い。食堂でビデオを見た女性職員も「社長を信じるしかないですからね」と達観の面持ちだった。 【加藤敦久】