投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 06 日 11:34:57:
【ワシントン5日=奥村茂三郎】
訪米中の柳沢伯夫金融担当相は5日、国際通貨基金(IMF)のケーラー専務理事と会談、金融システムの安定度を分析する特別審査を日本が受け入れることを正式に表明した。審査により透明性を高めることが日本の金融に対する不安払しょくに役立つと判断した。受け入れ時期や具体的な審査の内容などは今後、事務レベルで協議を進めることで合意した。
会談の冒頭で柳沢金融相は、主要行の破たん懸念先以下の不良債権を2,3年内に最終処理することなど不良債権問題に対する金融庁の取り組みを説明。ケーラー専務理事は「日本は戦略を持って現在の金融システムの諸問題に取り組んでいる」と評価した。金融特別審査に関し、柳沢金融相は「日本は金融特別審査制度を作った7カ国(G7)の一員としての責任がある」と指摘、「受け入れには前向きだ」と明言した。時期については金融庁の人手不足から現状では早期の受け入れが難しいと説明したが、「人員の問題や事務当局に審査の詰めをゆだねることは、決して先延ばしをする意図ではない」とも重ねて強調した。
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