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(回答先: ここ数日の雪印食品の詐欺を見ていると、どうも今回が初めてではなくて、なにか恒常的に日本の食肉産業では肉のレッテルが変えられていたのではないかという疑いを引き起こす 投稿者 てんさい(い) 日時 2002 年 1 月 26 日 03:08:11)
【雪印食品事件】
市場に多い輸入牛肉の「国産」表示、露見は内部告発頼り
輸入牛肉を国産牛肉と偽る。雪印食品(本社・東京)の関西ミートセンター(兵庫県伊丹市)によるすり替え事件について、食肉業界の関係者は「肉の産地を偽ること自体には決して驚かない」と話す。今回は補助金を狙った詐欺容疑をもたれている点が際だつが、肉の「虚偽表示」が公正取引委員会に摘発された例は少なくない。
肉の産地を偽ることは不正競争防止法や食品の表示に関する公正競争規約などで禁じられている。00年の改正JAS法でも、食品の原産地表示が義務化された。
それでも牛肉の場合、産地別の「ブランド化」が進んだ結果、狂牛病(牛海綿状脳症、略称BSE)騒動が起こる前は、輸入牛を、高くさばける有名産地の国産和牛と偽る例が続いた。
公正取引委員会は94〜00年にかけ、名古屋市や福岡市の食肉販売業者らに対して、少なくとも4件の文書警告を行っている。米国産などの輸入肉を、三重・松阪の「黒毛和牛特上すきやき用」などと、国産ブランド肉であるかのような表示で売っていた。
輸入肉を箱から取り出して店頭に並べる際、和牛と表示した偽ラベルを張って売るといった手口が目立ったという。
山口市では米国産牛肉に少量の国産牛肉を混ぜ、「国産牛」と表示を偽って売っていた精肉店長らが00年秋、山口県警から不正競争防止法違反の疑いで書類送検された。
98年には、九州の生活協同組合が米国産などの輸入牛肉を北海道産の「十勝牛」と偽って売ったことが発覚したこともあった。
「ベテランが見れば、肉質や脂の色の違いなどで国産か輸入肉か分かる」などとも言われるが、ある業界団体幹部は「科学的根拠はなく、判別の決め手にはならない」と指摘。「黒豚や米の品種別による科学的確認方法は開発されたが、和牛の場合はまだ確立されていない」という。
しかも、農水省によると、最近は輸入肉でも、国産同様の霜降り肉にする育て方が出てきており、素人目には見分けるのはますます難しくなっている。
公取委関係者も「疑わしい、との情報が寄せられても、肉が国産か輸入か見極めるのは難しい。発覚の端緒も『内部告発』がある場合がほとんど」と話す。
ただ、過去の例は「国産牛」に見せかけて高く売ろうとしたのに対し、雪印食品の場合は、農水省による国産肉買い取り制度を悪用、補助金をめぐる「詐欺容疑」で捜査されている点が異なる。「正直、すり替え自体には驚かないが、狂牛病対策にまで便乗するとは」と、食肉卸売業者のひとりは話した。
(01/25)
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