投稿者 噂の感想 日時 2001 年 10 月 18 日 13:07:10:
狂牛病の全頭検査始まる 厚労、農相が安全宣言
狂牛病問題で厚生労働省が導入を決めた、食肉処理される年間約百三十万頭の牛の全頭検査が十八日、全国の食肉衛生検査所でスタート。今後市場に流通するのは、検査で陰性が確認された牛の肉や内臓だけだとして、坂口力厚労相と武部勤農相は食肉などの「安全宣言」を出した。
全頭検査で一通りの安全確保策は出そろったが、九月に千葉県で見つかった一頭目の感染ルートは依然として判明しておらず、食品などの点検も終わっていない。生産者や業界を優先し課題を積み残したままの安全宣言に消費者らから批判の声が上がりそうだ。
一次検査は感度が高く感染していなくても疑陽性になる場合がある。厚労省は当初、疑陽性が出れば速やかに公表する方針だったが、産地への影響を懸念する自民党などの強い反対で「確定診断後」に変更した。「疑陽性段階で公表する」とする自治体もあり、消費者の混乱も予想される。
全頭検査は都道府県や政令指定都市などにある百十七の食肉衛生検査所で一次検査を実施。疑陽性になれば北海道の帯広畜産大や国立感染症研究所などで確認検査をした上で厚労省の研究班が確定診断する。検査結果が出るまで肉などは出荷されず、感染が確定すれば焼却される。
(了) 10/18
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