(回答先: あっしらさんに質問です。 投稿者 一般人 日時 2002 年 2 月 26 日 03:25:17)
「一般人」さん、レスが遅くなって申し訳ありません。
いろいろな書き込みをしていることで、ついつい、それまでに書き込みしたことをお読みいただいていることを前提に新しい文章を書いていることは間違いないと思っています。
そのために、きちんと説明しなかったり、こう理解してくれるであろうと勝手に思い込んで書いている部分があると思います。
まず、日本人かどうかという質問がありましたが、日本人です。
日本人であることをどのように考えているかについては、機会があれば書き込みしたいと思っています。(どういう考え方をしている人間なのかを知ってもらったほうが、他の書き込みも理解してもらいやすいかなと思うからです)
最大の質問だと思われる部分について説明します。
>しかし、よくよく二つのご意見を総合して考えると日本人であるあっしらさんは
>「日本がダメになろうが、日本人がダメになろうが、辛くても、一人一人で生き
>て死んでいくしかない、歴史も顧みない将来のこともまじめに考えられない刹那
>的人間である」と結論付けたくなってしまいます。
「一人一人で生きて死んでいくしかない」というのは、個としての人の根源的意識としてそう思っていることで、言い換えれば、「人はひとを根源的には救済できない」という考えのベースになっている考えです。
しかし、生きている間は、自分の基準で楽しく心地よい時間を過ごしていきたいと考えています。そのためには、自分と濃密な関係を持つ人も、街中や乗り物で出会う人も、テレビなどで見る人も、そして、想像するだけの人も、それぞれの基準で楽しく心地よい時間を過ごしているという雰囲気で姿を見せて欲しいと思っています。
簡単に言うと、「人ほど豊かな自然はない」という価値観を持っているので、ひとを見るのが好きだし、それを通じて様々な刺激を受け、イヤな気になったり、心地よくなったりします。
そして、幸か不幸か(笑)、“見える”人は、日本人だけではなく、様々な国籍を持つ人々です。ですから、そういう人たちを見ることを通じても、様々な刺激を受け、イヤな気になったり、心地よくなったりします。
この間、いろいろな書き込みをしてきたのも、このまま進めば、否応なく、イヤな気になることが多くなってしまうだろうと考えたからです。
書き込みを通じて、人を見てイヤな気になる機会が少なくなったり、人を見て心地よくなる機会が少しでも増えればいいなと考えています。
“誤解”ということはないと考えていますので、「一般人」さんが、このレスで少しでも違った受け止め方をされることを願っています。
そして、これからも、疑念が生じたことをレスしていただければ幸いです。
具体的に少し補足すると、
>このまま進んでいけば、「今日はしのいでいる人」が、じりじりではあれ
>「もうしのげない人」になっていきます。
それなのに、政府は有効な手だてを構じようとしていない。
日本の政府であれば、これまでの政策よりも少ないコストと智恵で解決できる問題を解消すべきである。
>「南京大虐殺」問題すら誠意を持って解決していこうとしない日本が困難に陥り、
>それを知った中国が手を差し延べないとしても、恨みや非難は投げかけられません。
お読みになられたかどうかわかりませんが、12・22の「不審船」は、中国人保有の船ではないかと思っています。
さらに言えば、仮りに言われているように北朝鮮の船であったとしても、海上保安庁が、最終的な砲撃を指示した時点では、報道を顧みればわかるように、“中国船”ではないかと思っていたのです。
北朝鮮の船だと主張し始めたのは、翌日からであり、その根拠として“不審船と北朝鮮との交信”をリークしたのは25日になってからです。
このようなことを前提にすれば、物事を冷静に考える人であれば、「日本政府は、中国船と思っていながら、撃沈するほどの砲撃を加え、しかも、撃沈により漂流した人たちを真摯には救助しなかった」と思うでしょう。
数十年前の「南京大虐殺」でさえ怒っている中国の人たちが、こう考えたり、さらには犯罪者であったとしても“中国人”が日本政府(軍)にまた殺されたと考えたら、とんでもない政治問題になります。
中国政府は、嵐のような反日運動が起きる事態に陥ることを避けるために、不審船問題を冷静に処理しているのです。
日本政府は、撃沈された不審船を探査していますが、中国政府はそれに牽制を入れています。
日本政府が、中国政府及び中国人とどういう関係性を築いていきたいと考えて対中政策を決定しているのか、どう考えても私の理解を超えています。
心情は抑えきれないものです。
「南京大虐殺問題」も「不審船問題」も、できる範囲で事実を明らかにしたり、きちんと謝罪しても、親や祖父母の代の話であったり、現実的な話でもあるので、そう簡単に怨念や怒りをぬぐい去ることができるとは思っていません。
しかし、誠意ある対応をすれば、相手も、歴史的に顧みれば日本を含めていろいろな国に酷い仕打ちをしたこともあったなと考える人も増えるでしょう。
歴史の問題は、悪かったと判断したことはお互いがきちんと謝罪することで“水に流し”、そのような過程を通じて得た価値観をベースに今後をどうしていくのかを考えたほうがいいのではと思っています。
新たに憎悪を生むようなことを行えば、昔の出来事に対する憎悪まで増大させてしまいます。
これからもよろしくお願いします。
もちろん、このレスで疑念が解決できなかったり、新たな疑念が生まれたことでのレスも大歓迎です。