投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 31 日 16:38:39:
青春の巨匠ピンチ! 森田健作衆院議員(50)が失職する可能性が出てきた。先の衆院選で公設秘書(その後、私設秘書)が運動員に票の取りまとめを依頼した際、見返りに現金を渡す約束をしたとして30日、公選法違反(買収申し込み)で東京地検特捜部に逮捕された。悪質な違反であるため議員にも責任が及ぶ連座制の適用が今後の焦点となる。かつてはTVドラマの主題歌「さらば青春」で有名になった森田議員。「さらば国会」になりかねない…。
逮捕されたのは、現在は森田議員の私設秘書をしている岩下昭一容疑者(48)=東京都大田区。森田議員は今年6月の衆院選挙で東京4区から無所属で立候補した。
調べによると、岩下容疑者は、森田議員の立候補届け出前の5月ごろ、公設秘書として大田区内で男性選挙運動員2人に対して票の取りまとめの報酬として現金数十万円を渡すとの約束をした疑い。運動員2人は、現金の受領を拒んだという。
こうした“密室”での犯罪がなぜ明るみにでることになったのか。関係者によると、今年7月に強制捜査に着手した経営コンサルタント「ネオギルド」をめぐる脱税指南事件の捜査過程で浮上したという。
「逮捕されたネオギルドの元監査役、鈴木照次容疑者と森田議員は親密な間柄で、森田議員が文部政務次官当時の昨年8月には中国の視察旅行に出かけているほか、選挙も熱心に応援していた。ネオギルド社は脱税指南事件で3人の元衆院議員秘書に顧客紹介料として多額の現金を渡していた。その捜査の過程で、岩下容疑者との関係も追及され、今回の不正が浮かびあがったようだ」。
森田議員は自民党公認で立候補するはずだったが、自民党執行部は選挙協力した公明党議員の後押しを優先し、森田議員へ比例代表への転出を要請、しかし、森田議員はこれに反発して無所属で出馬、公明党議員に3万3000票の大差をつけて当選した。
「公選法は、候補者の秘書や父母などその候補者に密接な関係がある人物が選挙運動員に金銭や物品の供与を申し込むことを禁じている。「拡大連座制」の導入後は候補者と密接な人物が悪質な違反で禁固以上の有罪が確定した場合に連座制が適用され議員本人が失職する可能性がある」(自治省)
拡大連座制をめぐっては、8年の衆院選の比例代表近畿ブロックで当選した野田実・元衆院議員=自民=が10年11月、最高裁判決で当選無効が確定し、失職したケースがある。