投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 22 日 19:41:44:
回答先: 原潜事故は核戦略にも影響 「弱いロシア」を露呈(共同) 投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 22 日 19:37:19:
【ムルマンスク(ロシア北部)22日共同=三宅利昌】
「遺体の収容も自力でできないのか」。ロシアの新鋭原子力潜水艦クルスクの事故で乗組員全員死亡の悲しみに暮れた北方艦隊基地の町ムルマンスクの住民に、遺体の収容までノルウェーに頼まざるを得ないという「屈辱」が追い打ちをかけている。
米国をにらんできた冷戦時代、原潜こそ愛国心のシンボルだった。原潜への誇りが今回、ずたずたに引き裂かれた。
「ノルウェーにありがとうと言いたいが、ロシアは大国だったのに残念でならない」と、工場労働者のゲンナジーさん(40)。
ホテルの女性従業員ワレンチナ・ポポワさん(51)は「専門的な深海ダイバーがいないのは人命を重く考えていないから」と話す。
プーチン大統領が十六日に「ロシアには、救出作業に必要なすべての物がある」と表明したことも住民の不信を募らせている。
救出作業に続いて遺体収容まで北大西洋条約機構(NATO)加盟国のノルウェーに頼ろうとするロシア。軍幹部には報道陣からも「ロシアにノルウェーのような技術はないのか」という質問が集中した。
「ダイバーはいるが、設備がない」。セルゲーエフ国防相はテレビインタビューで「他の艦隊の設備は、私が生まれた一九三八年製のものまである」と自ちょう気味に弁明した。
軍の財政難に救出作業の遅れの責任があると言いたげだナブロツキー北方艦隊報道部長によると、ロシアのダイバーが自国の設備と経験で潜れるのは深さ六○メートルが限度で、クルスクが沈む約百メートルまでは届かない。
部長は遺体収容作業の大部分は「ロシアが行う」と言い切ったが、ノルウェーのほかロシアのダイバーも参加できるよう艦体を浅い水位まで引き揚げようとすれば収容までさらに長い時間が費やされることになる。プーチン政権への住民や遺族の怒りも増幅しそうだ。