米NMDの迎撃実験また失敗 配備目標見直しか

 
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投稿者 7/9 朝日 日時 2000 年 7 月 09 日 11:35:15:

回答先: アメリカ、NMD(米本土ミサイル防衛)迎撃実験失敗 投稿者 金龍 日時 2000 年 7 月 09 日 09:29:05:

米NMDの迎撃実験また失敗 配備目標見直しか

 米国防総省は8日、米本土ミサイル防衛(NMD)の3回目の迎撃実験を行ったが失敗した。敵のミサイルに見立てた標的を直撃するはずの迎撃体が、打ち上げ用ロケットから切り離されなかったのが原因だ。これで3回の実験のうち、2回を撃ち損じた。今回は打ち上げ直後に予想外の根本的な欠陥が生じ、国防総省の衝撃は大きい。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のミサイル脅威を理由とした「2005年配備」の目標は見直しを迫られ、クリントン大統領が、NMD導入の本格的な決定を次の政権にゆだねる公算も出てきた。
 米東部標準時の8日午前0時19分(日本時間同日午後1時19分)、カリフォルニア州バンデンバーグの空軍基地から、大陸間弾道ミサイル(ICBM)のミニットマンが打ち上げられた。21分後、約6900キロ離れた太平洋マーシャル諸島クエジェリン島から、迎撃体を載せたブースターロケットが発射された。計画通りなら、迎撃体が標的の弾頭に体当たりするはずだった。しかし、ロケットから迎撃体を放出するのに必要な電子信号が届かず、標的に向かう以前の最初の3分弱で、実験は失敗に終わった。
 命中していれば、コーエン国防長官は、情報当局の予測で「北朝鮮が米国に届くICBMを持つ」とされる2005年に、最初の迎撃体20基を実戦配備する目標に向けて、開発を進めるよう促す勧告書をまとめるとみられていた。だが、技術の有効性を判断する材料は、命中した昨年10月の実験結果しかなく、今回に至っては初歩的なミスのため、迎撃体のハイテク装置の出番はなかった。
 国防総省弾道ミサイル局のカディシュ局長は、ロッキード・マーチン社製のブースターには「自信を持っていた」と述べ、失望を隠さなかった。
 クリントン大統領は、国防長官の勧告後、ミサイル防衛網の配備に乗り出すかどうかの決断を秋の大統領選までにする予定だった。この失敗で、計画そのものを白紙に戻すことはないにしても、本格的な決定を次の政権にゆだねる案が浮上する可能性が強い。最終判断を棚上げしたまま、アラスカでの高性能レーダーの着工準備を指示するかどうかが焦点となるが、配備断念を求める中ロの圧力は高まりそうだ。



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