投稿者 金龍 日時 2000 年 7 月 09 日 09:29:05:
今日、9日の新聞に、NMD実験失敗の記事がある。
朝日新聞は、トップに持ってきている。そして、米国防省の
姿勢や、この実験の意義について、否定的な論調を取って
いる。その理由として、
@ ミサイルを迎撃するというのは難しく、米国の科学者
たちは「NMDの技術は有効なのか」との問いかけを
続けているという。無理だというわけであろう。
A 朝鮮半島の緊張緩和により、ミサイル脅威の切迫度 が落ちてきている。つまり、北朝鮮が、ミサイルを打っ てくる可能性が、低くなっているというわけである。
B 米国の圧倒的な核抑止力を見れば、NMDは不要
である。
C コストの問題。レーガン政権時代の「スターウォーズ
計画」(戦略防衛構想)から、すでに600億ドル以上 が費やされ、さらに今後、600億ドルが必要になって いる。
中ロともに、自分たちの核抑止力を損なう恐れがあるとして
反発の立場をとっているという。(あたりまえでしょう。)
中ロ首脳会談やサミット時の米ロ首脳会談で、NMDへの牽制外交を強める見込み。
こういうふうに、朝日は、書いてくる、それもトップで。
だから、共産系の新聞だと言われるのでしょう。
日本の新聞が中ロの我が儘な意見に賛同してどうするんだ。
でも、私の家では勧誘の洗剤に釣られて、購読しているのだが。
毎日新聞のトップは、「伊豆諸島で強い地震 神津島で
震度6弱」であり、NMD関係は、10番目に位置していた。
内容も、解説は付けずに、事実のみを淡々と書いただけ
である。それも、内容が読みやすく、朝日みたいに、いかにも
米紙の直訳ではないかと勘ぐりたくなるような拙文ではなか
った。
最後は以下のように結んでいる。
NMDは朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)やイランなどの
弾道ミサイル開発に対抗するもので、北朝鮮のテポドン発射
(1998年8月)以降、米議会を中心に配備要求が急速に強
まった。ロシアや中国は、NMD配備こそ世界の軍事バランス
を崩し、安全保障を危うくすると反発している。
今後の推移に注目していきたいところ。