民主主義と財政赤字(再送)

 
★阿修羅♪

[ フォローアップ ] [ ★阿修羅♪ Ψ空耳の丘Ψ7 ]

 
投稿者 有志 日時 2000 年 6 月 12 日 02:54:29:

回答先: Re: 続・忌憚なきコメント 投稿者 有志 日時 2000 年 6 月 09 日 00:58:24:

長くて送信がふっとんでしまったようで、もう一度送ります。あと、いただいたレスもここに〜

re.617:投稿を読む人が各自に判断すればよいことだと思っていますから。
    私的な言い争いで掲示板を食いつぶしたりしませんので、よろしく♪
    ここは『危なくておかしな』投稿ばっかりでしょ?


(1)

国債すなわち累積債務の問題を国民にきちんと見せつけておかなければ
いけなかった最後の「引き返し地点」から、最低10年、遅れさせられた、
と私は思っている。
10年前であったら、世界恐慌の引き金を引く役割を背負うことなしに、
国家・地方財政の自力更正が(消費税20%程度の時限増税)×(数年程度)
つまり、欧州の高福祉国程度の消費税率を数年耐えれば可能だったそうだ。
財政に関連した、今ある諸問題のうちのいくつかも破綻を回避できた可能性が高い。
金融機関への赤字国債由来の補填行為も、ここ10年超の官民挙げての視野狭窄と
重過失の総決算であるから今年だけの債務増加の問題ではないが、それらも含め、
「民意」はこのような経済危機時の財政余力さえも無惨に削ぎ取ってしまった。

10年前−−その当時から政党「さきがけ」だけが財政赤字を憂い、
声高に叫んでいたが、ではいま、「さきがけ」はどうなっているだろうか?
橋龍政権が惨敗した理由は何?
財政赤字のかくも重大な意味を、義務教育でも、世間でも、
有権者は何も教わってこなかった通りに全く考えようとも、関心を持とうとも、
見ようともしなかったではないか。大蔵省の「財政赤字パンフレット」を見たのか?
日曜の、某テレビ討論番組ではJ党K氏が国家財政の累積債務問題に触れたとたん、
司会の某評論家が故意に話をそらすことを数年前、実際にやっていたな。
今もって「財政赤字は悪ではない」という偽善の詭弁を吐く知識人さえいる。
そうやって国家を潰し、国民総奴隷化を目論むあらゆる手先の報道媒体は、
国全体の累積債務に関しては、10年以上も有権者の目から隠し通して
沈黙を決め込んだだけでなく、有権者の政治的欲求自体をも決めてやったのだ。
福祉をダシに民衆に不平不満ばかりを吹聴し続ければ、民衆はそれを覚えた。
ついに国家破綻の脅威が現実化したこの期に及んでから、
不平不満だらけの光景を見せつけられて怒らされている民衆に向け、
今回も好き勝手なじり放題の評論を見せつけている者もいるが、みな中身はない。
政治思想や福祉や政教分離…何をどう論議しようと、
それで財政破綻から免れられる訳ではない。

だいたい消費税3→5%当時で、生活物資の需要が消費税増分2%程度、
つまり、3万円食糧品を購入して600円負担が増える程度、
それでどうして携帯の通信費増加やデフレ低金利諸現象をそっちのけで、
レシートに税額が印刷されて目に見える消費税のせいにできたのか。
有権者=「消費者」が非科学的に反発する空気がそこまで拡がった事自体が
有権者の低能さと、計算された大衆心理操作の「成果」である。

憲法に定められた、「納税の義務」を踏みにじる風潮を「人民の権利」へと
すり替えて錯覚させていく、憲法違反大衆プロパガンダの極悪暴挙である。

 #再度触れさせてもらうが、某党では
 #「現行法は資本主義体制を守るために存在する」そうだから、
 #憲法全体も踏みにじって当然、という事になる。したがって、
 #「納税の義務」を堅持して資本主義体制維持に貢献する事こそが罪悪だろう。

それに、現在は消費税の増分2%以上に、物価は下がっている。
卸売物価は、ここ7〜8年ほど、消費税3→5%直後の数ヶ月以外は、
ほぼ一貫して下落しつづけているようだ。
だったら、だがしかし、彼らの詭弁論法を借用するならば、

 #「消費税を上げることによって物価はこの通りそれ以上に下がったのだから、
 # もっと消費税を上げるべきだ。そうすれば地価も車も耐久消費財全般は、
 # 必ず、それ以上安くなるから、庶民にも手が届くだろう。
 # 膨大な累積債務も国民が自力で解消できるし、その後は確実に、
 # 手厚い福祉に回すことができる。国民の大きな利益になる。」

だとは彼らは絶対に言わない。

以上からも、
自己負担なき民意に依存する現下の民主主義的制度と経済環境下にあっては、
政治的勝者は、必然的に財政赤字の巨大な血ダルマ血栓を造っていく
決まり事になっている。

どこの政党でも放任民主主義という毒液フイルターを通すと、必ず、そうなる。
国民の生存のために国家破綻を何としてでも歯止めをかけようとした橋龍政権は、
作られた民意によって惨敗した。
日本国有権者全体の愚かさにほかならない。
それこそが民主主義の本質的な欠点「セキュリティーホール」であって、
心理兵器である放任衆愚民主主義は、もっとも効果的な国家解体手段である。
民意は政治に対するここ10年の自分の判断と、その根拠のことは忘れている。
民意が債務の償還繰り延べを望めば望むほど、膨大な雪だるま利子がついている。
しかし、そんなことは有権者には知ったことではない。

現在の累積債務にあっては、もう消費税20%では間に合わないし、
「だれが悪い」の責任転嫁で済む段階ではない。
それは奴らの詭弁法を再度引用すると、
「今は何も知覚できないから、問題は存在しない」
という、生きたカエルを水からゆっくりと煮ると熱くなっても気が付かない、
「カエルの生煮え」の逸話そのものだ。気が付いた時は、煮えている。
民主主義は取り返しがつかない「審判」を下したので、それに続く惨状は
この国の必然的な未来と化した。

 #財政破綻の強行着陸の選択肢としては、国民の貯蓄休眠資産を金現物化させ、
 #税増収と並行して、国債買い切りオペをインフレ定率化(恒常化)覚悟にて、
 #計画的に進めることくらいだろうか?現金を電子化(…)すれば、利子次第で
 #実質価値の目減りと日常の利便性低下はある程度緩和出来るかも知れないが。
 #名付けて、『インフレ計画経済』だ。日本には1000年以上の実績がある。


(2)

ついでだから、某党が主張して急にうやむやにした些細な件を。
「ゼネコン」グループは全部一緒くたミソクソ絶対悪扱いだそうだ。
諸問題の精密な検討なしに設計、施行統括機能を有する企業群を潰し
尽くして、貧民の復讐の名のもとにウサ晴らしさせても、
潰された企業群から怨念の失業者を血のように流れ出させるだけでしょう?
また、「公 共事業はゼネコンにでなく、地方の中小業者に発注する」
という主張も並べていたようだが、現実には、
地方の中小土建業者にいきなり高度な発注をしても手に負えなくて、
ゼネコンに「親請け」発注し直すケースが最近少なくないと聞く。よって、
企業倫理の制度的確立を口にしない無差別、無分別なゼネコン外しは、
結局、税金を更に浪費させるに違いない。
どのみち起動し始めた公共事業計画の「PFI」制度も水泡に帰していく。

それでいて、税収がないのに福祉を「民意」の欲求の通りに上乗せすれば、
それは財政赤字のトドメを刺す意志だとしか思えないが。※
なぜなら、生産物のない福祉サービス産業で作業の評価基準を恣意的にして、
財政効果をわざと低く浪費すればするほど「民意」は傲慢になっていくから。
「あいつらだけ不公平じゃないか!」「まだ福祉が足りない!」とばかり、
いくらでも赤字国債発行の口実にできるだろう。「民意」は所詮その程度だ。
革新系市町村自治体の口先と裏腹にズサンな財務処理の実態を見ただけでも
明らかである。
「資本家は敵」のはずが、
財政赤字をタレ流すことで、人民は福祉借金漬け、不労所得で資本家ニンマリ、
あの「革新」の実態は、言葉巧みに資本家に逆立ち奉仕しているのだ。

 #※現在の老人介護制度では民間業者の採算面でも、また、
 #利用者のモラル面にも多くの課題を抱えているそうだから、
 #その問題の存在自体には私見としての異議はないですよ。


(3)

今まで円通貨は不自然なまでの高い通貨信認の維持と異常低金利の強制によって、
財政赤字を巡るあらゆる矛盾が有権者には別個の問題として忘却されていき、
思考を停止した不自由を認識できなくても、生活に支障はなかった。
有権者は、日本円(=日本国そのもの)の国際的信認が失墜させられる
ということは、どれほど凄まじい超インフレと高金利とそれに続く恐るべき
経済崩落、遂には超インフレ、戦争と虐殺を招くことになるだろうことか、
全く見えないし、想像できない。世界の現実から何も類推できないのだ。
国民の今度の選択結果によっては、「民意の結果」だとして、
必ずや、財政破綻にトドメを刺す自殺行為へと一気に及ぶだろう。
そのうちに、ある日突然ATMが一斉に停止する。
金利は急騰を始めた。企業は皆潰れ、大混乱を招く。
あらゆる国内経済は、極めて短時間に連鎖的自爆誘爆状態を招くであろう。
間もなく、かつてのドイツを超えるまでの超インフレの豪雨と濁流が、
否応なしに人民の財産価値をきれいに押し流していく。
どんな目先の政策も、それを抑えることはできなくなる。

200X年、手先のマスコミがほとんどデタラメ情報しか流さないようになる頃、
都市は永続的な断水、ガス、停電、と治安機能一切の機能停止に陥るだろう。
到るところシャブ中の乞食だらけ、暴動が日常化し、コンビニは荒らされて真っ暗、
野タレ死に、奇妙な伝染病、餓死がたちまち広まっていくだろう。
夏場の蒸し風呂都市には廃車やゴミや死体の腐臭が溢れていく。
そうなればホンモノの戦争の足音は近い。傀儡独裁指導者の出番だ。
彼らはよく練られた売国「経済改革案」をひっ下げて、「行動力」「指導力」を謳う。
福祉破綻財政と収集不能な経済恐慌と惨憺たる人心荒廃のあまり、
「民意」は錯覚と詭弁を駆使した独裁指導者犬大統領に最高権力を与え、
戦争さえ望むように自分から調教されていくだろう。
衆愚民主主義に固執する限り、数年内に「儀式」がその正体を顕わすだろうが、
その前に、なお世界政府に反抗的な近隣諸国に対してデタラメな難癖をつけて
戦争を仕掛けるという、自衛隊消滅が目的の、日本人の気性に適した利用法もある。
最近の対人兵器は互いによく死に絶えるくらい、実に効率的だ。

やがて膨大な国家債務は、悪魔崇拝の超国家帝国主義資本の債権へと突然化ける。
その意味を人民が理解できた頃には全てが「生煮えカエル」の手遅れだ。
人民の名前や番地、あらゆる個人情報が数字で置き換えられ、財産は取り上げられる。
人民は一人残らず家畜の「刻印」を受ける。
日本の国名と法律と言語がここに消滅した。
間もなく、国内の超国家カルト団体が育成したクスリ漬け兵士を含む超国家統治軍が、
植民地日本を統治する。まず邪魔者や暴徒の群れを手当たり次第射殺していくだろう。
次に、人民を強制収容所送りとし財政破綻を強制労働で賠償させていくという
「精算儀式」
が合法的に発効し、国連がかつてポルポト政権を承認していたように、
アジアにある一つの島国を、この地球からきれいに掃除してやることだろう。
それが衆愚民主主義でバカになった敗者人民の偽ざる運命である。
歴史の1ページはこうして抹消され、遂に真のユートピアがここに実現した。
それが近代戦のやり方なのだ。
民主主義を「絶対善」として崇拝する事を覚えさせたカルトな民衆には、
民主主義の副作用にこそ関心を向けさせてはならないのだ。
『財政赤字、災い転じて地獄と化す』





フォローアップ:



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。