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回答先: 「気功と座禅の関係は?」が真下の書き込みの題でした 投稿者 PuPu 日時 2000 年 6 月 26 日 23:27:58:
では、自分が知っている範囲で、まとめて返信してみます。
>質問があります。
>気功法と座禅はどのように関連しているのですか。
>僕は、気功を習った事はありませんが、
>聞きかじりの自己流でたまに実践しています。
>
>座禅の前にもすることがあるのですが、
>気の流れを感じてから組むのとそうでないのでは、
>何かが違う気がします。
>一番わかりやすいのが、
>禅定印の中の圧力みたいなものです。
>特に親指に動きを感じ、集中力がそがれたり、
>また高まったりもします。
私は、気功は“動く禅”だと捉えているのですが……
(動かない場合でも“勁”が流れています)
気功には“身体的効果”が強く現れるので、
禅と併用するのは難しいかもしれませんね。
特に呼吸法をともなう気功や、
“勁”をコントロールする気功は、
禅と前後してやらない方が、差し出がましいですが、今の段階ではよさそうです。
もしも“掌が熱くなる”とか、
“無尽蔵に力があふれ出る”といった身体的効果を実感したいのなら、
それは禅よりも、気功の領域になるかと思います。
これを同時に追い求めると、折角の禅が活きてこないような気がします……。
>禅も気功も、ヨガらへんに起源を持つような気がしているのですが、
>本当のところ知っている方がいましたら、教えて下さい。
>これらの共通点、または相互への影響など。
現代の“文明”は(大きく出ましたが少々お付き合いを……)、
さかのぼると『インダス』『エジプト+メソポタミア』に辿り着くと思います。
中国や日本に伝わるものの多くは、
インダス(だけでなく隠された文明もあるのですが……)系の影響が大きい。
完成度の高いものとしては、
インドのアーユルベーダ(主に健康法、ホーリスティック医療)
そしてヨーガ(瞑想系身体技法)
中国の気功(発達したのは武医術において)
日本の禅(余計な動作を省くことで純粋な瞑想を求める)
……などが私の知るところです。
それぞれに特徴があり、どれも素晴らしい“文化”ですが、
自分が「何を求めて、それを実践しているのか」がわからなければ、
併用することで、互いに効果を“相殺”するようなことも起こりそうですね……。
身体的な効果を求めるのなら、禅は“洗練され過ぎ”ているとも思います。
実践者の方なら、私が何をいっているのか、お解りでしょうが……。
>僕は、まず呼吸を整え、手のひらに気を感じた後、
>その手の自然な動きにしたがって、身体全体を動かし始める、
>という事を、自分で勝手に気功法だと信じてやっているのですが、
>これは、気功としては、[あり] なのでしょうか。
>そんなん「邪道じゃん」という方が居ましたら、
>ご一報ください。一から出直します。
掌に感じる「気」が、すぐに消えるようなものなら、
我流でも問題はないと思います。
ただ、それが「手に負えない」くらいになると、
“抑える方法”も知っておく必要が出てきそうですね……。
ですが、こういった力は、内面的なものが大部分ですので、
私の知る限り“外部”には有効に活用できませんので、
そのことを気に留めておいて下さい。
>あと、丹田呼吸法というのもいまいち分からないので、
>もしよければ手ほどきを。
>丹田ってどのくらいの大きさのものとして、
>意識されるものなのですか。
>また、へそ下こぶし一個分の所と良く言われますが、
>なかなか、うまく意識できません。
丹田を意識するには、
様々な方法がありますが、
呼吸法なり瞑想法なりを続けるにつれ、
徐々に丹田の“存在自体”が複雑になってきますので、
(特に臍下丹田の力を動的に使いこなすには修練がいります……)
まずは簡単なものを説明しておきます。
リラックスして自然体で立ち、
腕を緩やかに樽でも抱くような形で持ち上げ(少し肘を上げ気味に)、
軽く膝を曲げて、重心を“落とし”ます。
姿勢が正しければ、その重心の中心が、丹田です。
これだけでは解りにくいので、場所を説明してみますね。
臍と恥骨、仙骨から四・五番目の背骨を結んだ体の内側です。
これでも、まだわかりにくいですね(^^;)
では、仰向けに寝転がってみて、伸ばした脚を軽く持ち上げてみて下さい。
下腹部に力が入りますよね?
その下腹部の臍から下、拳一つ分の位置を指先で押して下さい。
硬くなった腹筋がありますよね?
その腹筋の内側に丹田は“あり”ます。
丹田呼吸については、弊害が少ないので、
ご自身でいろいろと試してみても大丈夫かと(^^)
腹筋や背筋が強ければ、動的に丹田を意識することで、
桁外れの身体能力を発揮できるかもしれません……。
これは“鍛錬”の部類なので、
PuPuさんのお好みではないかもしれないですね……。
しかし、
決して楽をして“力”や“効果”を得ようなどとは思わないで下さいね……。
自分が頑張った分だけ、成長するのが、人間らしくて私は好きです。