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回答先: ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム 投稿者 陰謀王子☆彡 日時 2000 年 5 月 19 日 06:21:59:
「チンパンジーの1型ヒト免疫不全ウイルスによる感染のワクチンによる防御」
フランソワーズ・バレシヌシ(パスツール研究所教授;フランス)
以下転載……途中、陰謀王子☆彡コメあり
・アブストラクト
過去13年の間にHIVの遺伝的多様性、標的細胞、宿主細胞内での複製サイクル、宿主細胞を制御不全(または死)に至らしめる能力などに関する我々の知識は膨大なものとなった。しかし、それにもかかわらず、宿主の免疫システムを進行的に破壊していく機構はいまだ統一的に説明できてはいない。
我々の最近の知見によれば、ウイルスが体に与える負荷とヒトおよびヒト以外の霊長類におけるHIV/SIV感染進化パターンとは強い相関性があることが解ってきた。この事からつぎの3つの仮説を導くことが出来る。これらの仮説は、すべて、HIV/SIV粒子の速やかでかつ持続的な体内動態に関係してる。最初の仮説は、感染後に起こるCD4+リンパ球の直接的破壊に関連している。第2は、HIV/SIV感染に対応した免疫系の異常な活性化にかかわっている。これらの結果として、自己免疫とともに免疫不全とT細胞のアポトーシス(プログラムされた細胞死)が観察される。宿主がHIV/SIVへ暴露されて、すぐの段階で二次的リンパ組織(リンパ腺)で起こっているように見えるこれらの病理学的出来事が、TおよびB免疫適応細胞のサブセット間のバランスを進行的に崩していく可能性を示している。第3の仮説は、リンパ組織、ただしこの場合は、最も重要な(一次的)リンパ組織(例えば、骨髄や胸腺)の機能的変質にかかわっている。
このように、AIDSにおけるさまざまな病理学的出来事を全体的にながめると、CD4+細胞の進行的消滅と深いかかわりがあるように見える。しかし、これらはすべて、HIV/SIVウイルスの次に述べるただ一つの性質に帰結することが出来る。それは、これらのウイルスがCD4+リンパ球と抗原提示細胞の両方へ感染しやすいことであり、これにより、両方の宿主細胞間で異常な相互作用が発生する可能性がある。これに関連して、宿主が成分として持つケモカインレセプターの発見は注目に値する。これは、HIV-1感染に対する宿主の感受性を決定していると考えられるので、この発見は、AIDSの病原論を理解する上で、次の重要なステップになるだろう。
興味のある方は、続きはリンク先でどうぞ。
http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-03/health/1st/barre-sinoussi_j.html
陰謀王子☆彡コメ、
今度はウィルスかぁ、
マクロファージだとか、レセプターだとか、
本当のことを探すのは大変だぁ……(+_+)
重要なのは、
このバレシヌシって教授が、レトロウィルスの権威だってこと。
確かレトロウィルスDNAによるガン治療なんてのも研究してたような……。
おそらく、アメリカのセレラ社との関係とか、出て来そうだね。
フランソワーズ・バレシヌシ
現職
● パスツール研究所ウイルス学部門レトロウイルス研究室教授
略歴
● 1947年生まれ
● 1971年 科学教育大学(パリ市)卒業
● 1974年 科学教育大学理学博士、パスツール研究所(パリ市)免疫学部門研究員
● 1975年 アメリカ合衆国国立癌研究所博士研究員
● 1988年 パスツール研究所レトロウイルス研究室室長
● 1992年 パスツール研究所レトロウイルス研究室系長
● 1996年 パスツール研究所レトロウイルス研究室教授