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Mainichiインタラクティブ
2000年3月18日
日本赤軍:
メンバーの動向 警察庁またも虚偽発表
岡本公三容疑者(52)ら日本赤軍のメンバーの動向について、警察庁は17
日深夜から18日にかけて断続的に記者会見したが、「ノーコメント」を繰り返
し、警察庁の金重剴之(よしゆき)警備局長は首相官邸に小渕恵三首相を訪ねた
件についても、「沖縄の話をしただけ」などと、不適切な説明を繰り返した。一
連の不祥事を教訓に同庁自らが「適切な報道対応」を全国の警察に指示したばか
りで、姿勢が問われそうだ。
金重警備局長は17日午後10時52分から約40分間、官邸を訪ねた。これ
について警備局の担当者は当初、「今月25、26日に小渕首相が沖縄を視察す
るが、局長が同行するので、一度会っておきたいということ。沖縄の話しをした
だけ」と説明した。
ところが、直後に「金重局長が岡本容疑者ら日本赤軍5人のメンバーの取り扱
いについて報告した」との情報が流れ、記者団が金重局長の会見を要求した。し
かし姿を見せず、記者団が「日本赤軍の動向に関し、外電はすでに流している。
なぜコメントできないのか」と再度、金重局長の会見を求めた。
午前2時50分過ぎから行われた2度目の会見で、担当者は「日本赤軍メン
バーがレバノンを出国したことは確認できていない」と説明し、官邸でのやり取
りについては「コメントできない」と繰り返した。