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回答先: 鹿砦社通信11/29 投稿者 ウマシカ 日時 1999 年 12 月 22 日 01:59:32:
『週刊金曜日』の「抗議文」
(株)鹿砦社
代表取締役社長 松岡利康殿 『週刊金曜日』
編集長 松尾信之
前略 賓社ますますご清祥のことお慶び申し上げます。貴社発行の『「買って
はいけない」大論争』の以下の記述は全く事実に反する捏造です。私及び『文藝
春秋』編集長に確認の取材をすればすぐ判明するような事実誤認であり、本誌に
対する重大な名誉毀損であります。この記述に厳重に抗議するとともに、謝罪お
よび、『「買ってはいけない」大論争』の2刷以降で当該記述の全文削除を要求
します。 早々
記
貴社発行の『「買ってはいけない」大論争』、11頁下段5行目から10行目まで
(『文贅春秋』に対して『週刊金曜日』は、十月号での反論文掲載にあたって原
稿量と広告スペースを同じにしろと要求したばかりか、見出しとリードも自分た
ちに書かせろ(つまり編集権の要求)と、自らの雑誌で反論権(編集権)を有し
ているにもかかわらず、出版にかかわる人間としては常識はずれの要求をしたと
いう。)及び、83頁上段1行目から9行目まで(その間の事情を説明すると、『文
薮春秋』十月号に記事を書くにあたって、渡辺氏を含むr週刊金曜日』側は見出
しとり一ドの編集権を要求したばかりか、原稿枚数や広告(新聞広告や車内広
告)のスペースを日垣氏と同等にせよと要求したのだという。『週刊金曜日』編
集部が『文薮春秋』に要求した傲岸な内容を本当に氏が了解していたのか否かは
別にしても、反論の執筆者である以上、責任は同じである。これは編集権という
権力をゲームのようにもてあそぶ「横暴」としか思えない。)の記述は事実に全
く反するので速やかに全文削除することを申し入れます。
この記事は、同一の情報源と思われる人物の言葉を伝印つ形で記述していま
す。以下、いかに事実無根の捏造記事であることかを説明します。
(1)同一原稿量を要求したことはない
『文藝春秋』9月号で日垣氏の記事が発表された後、8月19日付で、松尾と4人
の執筆 者の連名で「反論記事掲載の申し入れ」を文責で出しました。8月20日、
同編集部の平尾隆弘編集長から電話があり、「基本的にやっていた だきたい。
日垣氏は9月号で書ききれなかったので、もう一度10月号で書く。こちらの希望
としては、反論執筆は内容がすれ違ってしまう し、エンドレスになるので、11
月号で4人(『買ってはいけない』著者)と一堂に会して1(日垣氏)対4の対論
をしたい。 しかるべきページ数、10ページ以上をとる。原稿用紙で40〜5O枚で
す」との提案でした。
後日、著者らと相談した後、松尾が「対論は受けます。しかし、その前に一回
は反論原稿を載せてほしい」と申し入れました。 それを文藝春秋の平尾編集長
はすんなり受け入れ「8月26日中に原稿をもらえれば10月号に掲載する。どのく
らいの量が必要ですか」と 聞きました。松尾が「20枚ぐらいですね」と答えま
した。平尾氏との間で「日垣さんの第2弾が10ページ・30枚ですがいいです
か?」 「同じ原稿量を要求するなんて言いませんよ」との会話があり、「10月
号で渡辺雄二さんの反論掲載、11月号で対論掲載」が決まりま した。その後、
平尾編集長から「20枚を少し超えてもかまわない」旨の電話があり、それを渡辺
雄二氏に伝えました。さらに後日、 平尾編集長から「30枚までならいいです
よ」との連絡があり、渡辺さんは26日夜、文藝春秋編集部にファクスで30枚の原
稿を送つた のです。このように、文藝春秋編集部とのやり取りの中で、貴誌が
書いているように、日垣氏の原稿量と同じにしろと要求したことは一度 もあり
ません。記事は、真っ赤なウソです。
(2)見出し・リ−ドの編集権を要求したことはない
『週刊金曜日』編集部が「見出し・リードを金曜日側に審かせろ」という非常
識な要求をするわけがありません。唯一、注文を付けた ことは「渡辺さんの原
稿を、掲載前に日垣さんに見せることはお断りします」という点です。それは論
争のルール違反だからです。この申 し出を平尾編集長は受け入れてくれまし
た。また、前述のように、渡辺さんの原稿は直接、渡辺さんと文藝春秋編集部で
やり取りされてお り、『週刊金曜日』編集部が介在する余地は全くありませ
ん。
しかし、筆者の渡辺さんには当然、見出しについて文藝春秋編集部 に意見を
言い、内容修正を求める権利がありますが、当該記事の見出しは波辺さんが原稿
段階で付けたもので、平尾編集長はそれを二つ 返事で受け入れています。リー
ドに関しては何も言っていません。それが事実です。見出し・リードを筆者・編
集者の合意の上で決める、 それが署名原稿の場合、出版界の常識でしょうし、
このような事実無根のことを裏付けもとらずに記述する姿勢はまことに残念で
す。
(3)同じスペース広告を要求したことはない
これも笑止千万なウソです。文藝春秋社が、新聞広告・車内中吊り広告を ど
のような内容でつくるか、私たちの関与することではありません。裁判で「謝罪
広告」掲載の決定額だった場合などを除いて、他社に そんな申し出をするわけ
がありません。ただし、9月10日、朝刊各紙に10月号の広告が掲載され中吊り広
告が出て2週間近くたった後、本誌 ・本多勝一編集委員が9月24日発売号の「風
速計」に「『文嚢春秋』というインチキ御用雑誌」という題で、「扱いや広告で
は圧倒的に インチキ筆者を優遇しています」と書いたことは事実です。また、9
月17日に行なわれた文藝春秋社での対論の際の雑談で、渡辺雄二さん が「日垣
氏の広告を大きく出し、私のはあれほど小さいのはアンフェアだ」と言つたこと
は事実ですが、誰が、こんな見え透いたウソを言っているのですか。
以上のような根拠から・貴誌の記述が事実に反する捏造であることは明確で
す。「……という」と裏がとれない情報のように見せか けていますが、(出版
にかかわる人間としては常識はずれの要求をしたという〉〈編集権という権力を
ゲームのようにもてあそぶ「横暴」 としか思えない)と記載している以上、何
らかの事情で「信じるにたる情報」と判断したのではないですか。その根拠を明
確に示してくだ さい。謝罪及び、2刷以降の当該部分の全文削除要求への責任あ
る回答と、実行を求めます。