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回答先: 英国の天文学者、太陽系の新惑星発見か!? 投稿者 猫の手 日時 1999 年 10 月 07 日 18:56:51:
1999年10月8日
未知の惑星:
木星より大きい10番目の惑星の可能性
【ワシントン7日瀬川至朗】太陽から数兆キロ離れた太陽系の果てに木星より大
きな未知の惑星が存在する可能性を英米の二つの天文チームが独立して提案し、
二つの天文学術誌最新号に掲載されることが7日分かった。すい星群の軌道に見
られる特異的なパターンから、新惑星による重力の影響を予言した。太陽系
「10番目の惑星」の可能性は、天文学界にホットな話題を提供しそうだ。
英王立天文協会が7日発表したところによると、新惑星の可能性を指摘する英
オープン大のジョン・マレー博士の論文が11日付の同協会月報に掲載される。
マレー博士は、ヘール・ボップすい星のように数千年の長周期で太陽に接近して
くるすい星群の軌道方向を分析した。その中にある特異的な方向パターンは、太
陽系を半径数兆キロの球殻状に取り巻き、すい星の巣と知られる「オールトの
雲」の付近にある大質量の天体の重力に影響された結果と推論した。
計算によると、この天体は少なくとも木星並みの質量を持ち、太陽・地球間より
も3万2000倍遠く離れた位置(約4・8兆キロ)で太陽を周回している。非
常に暗い天体で、ゆっくりと移動しているため、これまでの観測で見つからな
かった可能性があるという。
一方、米NBCテレビによると、米ルイジアナ大の天文チームは、木星の約3倍
の質量の巨大な天体が、地球・太陽間より2万5000倍遠く離れたところ(約
3・8兆キロ)を周回しているとする新説を提唱した。この天体は、惑星か、あ
るいは恒星になりそこねた褐色わい星の可能性があるといい、近く雑誌「イカロ
ス」に掲載される。
太陽系の果てを周回する「10番目の惑星」は、現在の太陽系形成理論からは考
えられず、懐疑的な研究者も多い。しかし、今回の発表者らは「この天体は宇宙
空間に元々存在し、太陽系の形成時に太陽系内に捕らえられた可能性がある」と
話し、既存の理論とは矛盾しないとしている。