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◎コンゴ紛争、停戦で合意 首脳会議で正式調印へ
【ヨハネスブルク7日共同】ルサカからの報道によると、コンゴ
(旧ザイール)紛争解決のためザンビアで開かれていた紛争当事国
・組織、周辺国らによる閣僚級会議は7日、戦闘停止と平和維持部
隊の配置などを柱とする停戦協定を結ぶことで合意した。
協定は各国首脳らによる調印式を経て正式に発効する予定。調印
式の日取りは、調停役のチルバ・ザンビア大統領が関係国との間で
調整を進めている。
コンゴ反政府勢力を含む紛争当事者すべてが停戦で合意したのは
今回が初めて。首脳らによる調印が実現すれば、アフリカ中部から
南部にかけての広い地域を巻き込み約11カ月間続いてきた紛争は、
解決に向けて大きく前進することになる。
協定は、調印後24時間以内の停戦実施のほか(1)国連安全保
障理事会またはアフリカ統一機構による平和維持部隊派遣(2)外
国軍の撤退(3)反政府勢力を編入した新コンゴ国軍の結成−−な
どを規定。調印国の軍幹部らで組織する合同軍事評議会が和平を監
視することもうたっている。
また1994年のルワンダ大虐殺を実行した後、コンゴに逃げ込
んだフツ族民兵らについては武装解除を進める方針を確認。同評議
会の特別部隊が大量殺人実行犯の追跡を行うことを定めた。
合意についてコンゴのイェロディア外相は「戦争は終わりだ」と
称賛。反政府勢力の幹部カラハ氏も「コンゴに恒久的平和をもたら
すものだ」と評価した。
閣僚級会議にはコンゴなど南部アフリカ開発共同体加盟国やルワ
ンダ、ウガンダ、コンゴ反政府勢力などが参加した。
(了)
[共同 7月 8日] ( 1999-07-08-06:04 )