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回答先: NATOの甘い詰め露呈 「4つどもえ」対決の懸念 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 6 月 14 日 17:20:12:
◎国連の統制きかずと指摘 明石氏が治安活動に懸念
【北京14日共同】訪中している明石康・元国連事務次長は14
日、北京市内のホテルで講演し、ユーゴスラビア・コソボ自治州で
の国際暫定統治に関し、北大西洋条約機構(NATO)を核とする
国際治安部隊の活動に、国連側による文民統制がきかないとの懸念
を示した。
明石氏は、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争での国連平和維持活動
(PKO)で旧ユーゴ国連特別代表を務めた経験を振り返り「国連
側の私とNATO側の総司令官の双方の同意で軍事行動を決める
『二重のカギ』システムがあった」と指摘。「今回、非常に不安に
思うのは、文民活動と軍事活動の責任者が完全に切り離されている
こと」と述べた。
明石氏は、ボスニア紛争の際にはセルビア人勢力へのNATO空
爆に慎重な姿勢を取ったことが米国などの批判を浴びたとし「米国
は『二重のカギ』を恐れている。NATOは今回、『一方的なカギ』
で空爆できるようになっている」と指摘した。
コソボ問題における国連の役割について「中国が引き続き目を光
らせていくと信じている」と述べた。
(了)
[共同 6月14日] ( 1999-06-14-21:17 )