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回答先: Re: 「電通」に何かが起こっている。1 投稿者 すずめ蜂 日時 1999 年 6 月 09 日 20:18:50:
上場のアキレス腱? 裏社会との"黒い関係"
一方、宮崎シーガイアの仲介役といわれているのは、一人はそもそもこのリゾート施設を
プチ上げるに際し、やはり口利きしたのではないかともいわれている大物右翼のN。そして、
もう一人はあのイトマン事件でもその名が囁かれ、かつて、失踪中の許永中の金主的存在でも
あったT氏と見られている。
いずれにしろ、電通の"間引き"過去にもわずかながら発覚しており、行われていることは明白。
九七年には、ある経済誌が報道。その際、被害を受けていたのは朝日新聞社だった。判明した額は
今回と比べると、数百万円単位とたいしたことはなかったが、当事者たる"天下の朝日新聞社"
さえ、シッベ返しを恐れてか、この事実を一切公表しなかったのだから、電通の力の巨大さが
伺い知れる。
ところで、最近判明した電通の上場にまつわるアキレス腱となり得る事件は、この件
だけに止まらない。
すでに一部情報誌に若干報じられているが、昨年一月末に自己破産した電通の100%
子会社、プロックスエンジニアリングサービス (略称PES)に関する件も、そんな
一つである。
「実はこの孫会社に、関西広域暴力団有力団体元幹部の実子が社員として務めていたんです。
もっとも、別に息子を親が送り込んだわけでなく、当初は問題なかった。しかし、電通本体の
有力社員がこの息子に飲み食いをタカり、経費操作でその穴埋めをしていた息子が二度に
渡って処分を受けるに到り、とうとうこの元幹部が登場。次第に事業絡みで食い込んで
行ったんです」(同社関係者)
PESの負債総頓は二十億円程度。この程度の額、電通の財力を持ってすれば、
別に破産させなくてもよかった。それにも拘わらず、あえてそう処理したのは、万一、
電通の上場を阻むスキャンダルに発展してはまずいと、完全に"黒い関係"と決別
したかったからと見られる。
しかしながら、PESの自己破産でこの問題に完全にけりがついたわけではない。
というのも、電通資本は入っていないものの、このPESと人的に一体の関係にあった
といっていいプロテックスなるイベント会社は、休眠中とはいえ、未だに存続しているからだ。
「この会社は元幹部と極めて親しい関係にあったSなる人物をスポンサーに引っ張って
来て設立されたんです。その後、元幹部の息子も、PESから同社の役員に就任しています。
しかも、Sは別の組から数千万円単位の借金をし、その片に、彼の持っていた株式をその
組関係者が所有。つまり、この会社は完全な企業舎弟的存在だった時期があるんです」(事情通)
さすがに、いくらなんでもそれはまずいという電通本体の指示で、その後、その株式は
電通側に買取られた。が、それにしても、こんな会社が存続し、いま現在も同社の役員には
前述した元幹部の息子、さらには別の組織が紹介した関係者が存在しているのだ。そして、
監査役にはPESの顧問だった電通の人物が仲良く就いている。これはいったいどういう
わけなのか。
「この件で、昨年から今年にかけ、築地署と警視庁本庁は関係者を軒並み事情聴取しています。
複数の暴力団筋にPESとプロテックスから資金が流れた疑いがあったからです。しかし、
昨年に渦中の元幹部が病死、またSはそれ以前に不慮の死を遂げたこともあってか、裏づけが
取れず、事件にはなっていません。しかし、未だ電通の上場に向け、アキレス腱といえるのでは
ないでしようか。ともかく、こんな状態で上場なんて、とんでもないですよ」(前出・事情通)
しかも、当局が動いた背景には、過去との決別というより、電通首脳の内部抗争から、
一部役員が反対派の追い落としの道具として、この不祥事を利用。当局に告訴した事情に
よるというのだから、救いがたい。
「当初、電通首脳はすべて内々に処理するつもりだったんです。ところが、この件には
トップをうかがう池松正克元電通取締役が関わっていたため、ライバルの堀内保常務が
強引に成田社長を口説いて告訴したんです。結果、電通テックという子会社から常務
として電通本体に戻って来る予定だった池松サンは退社。堀内サンは次の次のトップを
狙える地位にまでなっています」(同社中堅幹部)