Tweet |
回答先: オウム掲示板メモin空耳 駅カテドラルは、灰青色の岩石からなる大きな塊のうえに 投稿者 たけしくん 日時 1999 年 2 月 28 日 13:06:48:
http://aum-internet.org/bbs/
01334 駅カテドラルは、(続き)
Name:じゃすみん Date:02月28日(日)01時26分26秒(JST)
>お金は真理である、唯一の真理であります。だれもがこのことを信ずるべし!
>そして、あなた方の信仰は確固たるものであるべきです、それも盲目的に!
>信仰があってはじめて、お金は、その本質へとたかめられる!
何もいうことはないですね^^。現代社会に最大限に布教されている教えです。
>「やめろ!」と消防士は叫んで、説教壇の階段をよじのぼる。「おしまいだ!
>ストップ! すぐにやめろ!
>ここで起きていることは、無責任きわまりないことばかりだ。続行を禁止す
>る! 全員へ緊急要請、建物から退去せよ。生命にかかわる深刻な危険が発
>生……」
>突然、巨大な窓口ホールが死んだように静かになった。
>「不信心者・非債権者〔ウングロイビガー〕だ!」と祭壇にいたやくざ男の
>ひとりが声をあげる。「どうやってここに、不信心者・非債権者がまぎれこ
>んだんだ?」
>「株券をおもちかな?」と説教師が彼に叫んでたずねた。
>「いま、そんなこと、どうでもいい!」と消防士がどなり返した。「理性を
>もってくださいよ――みなさん自身のためなんだから!」
>「不信心者・非債権者だ!」と群衆が騒ぎはじめた。「冒涜者め! 殴り殺
>してしまえ!」
これはもう、まさに現代そのもの^^
印のないもの──お金がないものがいじめられる、話もきいてもらえない。
まるでオウムみたいね。オウムにお金があって、政治家を動かせるくらいあっ
たらどうだったのでしょう。興味深いところ。貧乏人をいじめるのはあさまし
いこと。しかし現実の世界は、それで動いている。
消防士は「理性をもってくださいよ」という。しかし、理性なき群集は、「殴
り殺してしまえ」と暴徒と化す。これもどこかで見たことはないかしら?
消防士の言葉を少しか聞くほどの心の余裕をもつことは、それほど難しいこと
なのでしょうか。
>「神さま、どこにいるの……? 世界はどこにあるの……? ぼくは世界が
>見つけられない……もうないんだもの……ぼくはもう死んでいる……ううん、
>そもそもぼくは、まだ世界に生みおとされちゃいない……」
この駅においては、子どもは一人も見掛けなかった。そして唯一見掛けた子ど
もが告解室というのは、意味深。そしてこの子どもは絶望している。お金を信
仰した時点で、人は「大人」になってしまうのでしょう。だから、子どもがい
ない。また、エンデが「魂は不滅」と認識していたのは、この文から読み取れ
ますね。
それから、もっと読もうとすれば、現代社会で認められている殺人「胎児殺生」
への痛烈な批判かもしれない。まだ世界に生み落とされていない子どもの嘆き。
そして子どもを見ようと、開けた告解室の扉に、こどもの姿はなく、時限爆弾
入りといわれていたかばんがある。しかし、中身はからっぽ。駅に終始流れて
いたスピーカーのカウントダウン。
>「七……六……五……四……三……二……一……ゼロ……」
文明の崩壊、まさに現代。