面白いので、全文転載。「日本秘密結社の謎を追え!」


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投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 2 月 25 日 11:46:14:

ばいもんさん、ご紹介ありがとうございます。
これ、なんとなく消し忘れの感じがするので、(^-^;
(http://ac3.aimcom.co.jp/~therion/は、ファイル無し。)
消えないうちに全文転載。(笑い)

日本秘密結社の謎を追え!

(文責/SMR=しっくす・ないんミステリー調査班)

注・これはトンデモ噂をもとに構成したフィクションです。


タテバヤシ
「えーっ、インターネットをやっている皆さん、はじめまして。私は〈SMR=しっくす・ないんミステリー調査班〉のタテバヤシです。別に、キバヤシとタテバヤシミハルをかけたとか、そんなんじゃあ、ありません」
ヒモヤ
「誰も聞いてねぇーよ、んなこと」
タテバヤシ
「この口の悪い男は、ヒモヤという、ゲーマニ野郎二次元コンプレックス症候群です」
ヒモヤ
「うるせえ、電波人間トンデモ野郎」
タテバヤシ
「あと、一人。紅一点のタナちゃんこと、タナベさんです」
タナベ
「みなさん、はじめましてですぅ」
タテバヤシ
「このコーナーは、毎回、巷にはびこるトンデモ噂について検証していこうというコーナーで、今回は1月号と10月号の2回にわたって展開された、長編をリミックスしてお届けしようと思います。テキストばっかりですから、回線切った後に、ごゆっくりお読みくださいませ」


タナベ
「あけましておめでとうございますぅ。今年も一年、よろしくお願いしますです」
ヒモヤ
「ちんたら新年の挨拶してんじゃねーよ。俺たちには盆も正月もねーんだぜ」
タナベ
「また初詣でに行ってくれる彼女がいないことをひがんでいるんですかぁ」
ヒモヤ
「ケツの穴に手突っ込んで奥歯ガタガタ言わせるぞ、このアマ」
タテバヤシ
「何を正月から下品なことを言ってるんだよ」
ヒモヤ
「まったく、だいたい、なんで正月そうそうこんなコーナーのために集まらなきゃなんないんだよ」
タテバヤシ
「くだらない正月番組見ながらゴロゴロしているよりはましだろ」
ヒモヤ
「ったく、せっかくビデオに取りだめしていたアニメを見ようと思っていたのによお。じゃあ、さっさとやっちまおーぜ」
タナベ
「今日は何の話なんですかぁ?」
タテバヤシ
「今回はまあ、お正月にちなんで日本の歴史でも紹介しようか」
ヒモヤ
「日本の歴史? いつものようなトンデモ本からネタを取って来たような話じゃねーのかよ」
タテバヤシ
「そんなミもフタも無い言い方はやめてくれ。俺たちのモットーは、面白いネタは信じるだろ。例えば通常の歴史の教科書では日本の文化は中国の模倣だとされているけど、『竹内文書』や『カタカムナノウタヒ』と呼ばれる異端の歴史書には、日本が世界の文化を生んだとある。日本人だったらやっぱり、後者の歴史の方を信じたいと思うだろう」
ヒモヤ
「おまえ、右翼にでもなるつもりかよ? 日本人は世界で最もすぐれた民族である。天皇は万国の王であるって」
タテバヤシ
「かもしれない(笑)。でも俺は日本民族の優越性は信じているけれど、天皇制を支持しているわけじゃない。例えば伊集院卿・大平光人の『日本ピラミッド超文明』に語られるように、日本に超古代テノロジーが存在していたという話が好きなだけだよ」
タナベ
「えっ、日本にピラミッドがあったんですかぁ?」
タテバヤシ
「これは酒井勝軍という人物が昭和の始めに『太古日本のピラミッド』の中で言い出したことなんだけど、日本の山にはピラミッドと同じ機能を持ったものが存在しているそうなんだ。エジプトのピラミッドは日本のものを模倣したものだとさえ、言っている。実際ローマの歴史家マネトーは、エジプトに東方の日出る国から不思議な方法でやってきた賢者たちがピラミッドを造ったと書き残しているらしい」
ヒモヤ
「不思議な方法ってまさか、UFOとか言い出さないだろうな」
タテバヤシ
「その通り」
ヒモヤ
「おいっ、今度は日本人がUFOを造っていたかよ‥‥」
タテバヤシ
「UFOとはいかないまでも、飛行機を造っていたらしいことは『竹内文書』のみならず、『古事記』にも天の鳥船や天岩船といった飛行機のようなものが出てくる。古代日本人は航空技術を持っていたという話だ」
ヒモヤ
「んなわけねーだろ」
タテバヤシ
「でも、荒川敏の『知られざる古代日本史』には、ライト兄弟が飛行機を作るより100年前に浜田幸吉という日本人が羽ばたき式グライダーの飛行実験に成功したという話を紹介している。日本人は皆が考えている程遅れていたわけではないんだ」
タナベ
「へーっ、知りませんでしたぁ」
タテバヤシ
「オタクの世界でもそうだけど、日本は敗戦国になったため、強く外国至上主義が存在している。外国の売れ線作家の書いた作品の方が、日本の作家より偉いという考え方だね。俺はもっと、日本人は自分たちの文化に誇りを持っていいと思うよ」
ヒモヤ
「そうだよな、日本のアニメは世界トップ水準の技術なんだぜ。ジャパニメーションとか呼ばれて世界に広がって行っているんだ、もっと誇るべきなんだよな、うん」
タテバヤシ
「‥‥それは置いといて、さっき言った『日本ピラミッド超文明』の著者の伊集院卿は本名を原田実と言って、最近いくつかの雑誌で〈オウム〉と超古代日本文明の関連について書いている。俺が見たのは全貌社の『ゼンボウ』1月号、『麻原・オウム・オカルトを結ぶ偽史運動の正体』という記事なんだけど、これには麻原が酒井勝軍の足取りを追って、ヒヒロイカネを発見したことが書いてある」
ヒモヤ
「ヒヒロイカネ?」
タテバヤシ
「ヒヒイロカネは『竹内文書』に出てくるんだけど、アトランティスのオリハルコンに匹敵する、日本の超古代テクノロジーに関係した鉱物だ。『月刊ムー』1985年11月号に麻原自身が書いた記事として、酒井勝軍が五葉山でヒヒイロカネを発見したように自分も発見したと言い、〈オウム真理教〉ではそれが信じられていた。当時はまだ〈オウム神仙の会〉だったんだけど、でも密教者がなんでヒヒイロカネを探す必要があるのか、という疑問が残る」
ヒモヤ
「そんなの、たんなるオカルトおたくだったからじゃねーのか」
タテバヤシ
「麻原は、強制捜査後に出版した『亡国日本の悲しみ』の中で、自らを戦前に弾圧された〈大本教〉の出口王仁三郎2世だと言っている。これはまあ、たんなるハッタリだろうけれど、麻原がインド密教だけでなく、古神道と超日本文明にも興味があったことは間違い無い。麻原はヒヒイロカネを発見し、そして酒井勝軍が残した予言を発見した、と言っている。その内容はハルマゲドンが起きて、日本から指導者が現れ、神仙民族を率いるという内容だったらしい」ヒモヤ
「なんだ、そんな前からハルマゲドンがどーのこーの言っていたのかよ」
タナベ
「そういえば、まだサリン事件が起こる以前に出版された平井和正と泉谷あゆみの漫画『クリスタル・チャイルド』には、〈オウム真理教〉みたいな〈OM教〉が“モーゼのアーク”とされる宝珠を探してますですよぉ。それを使って、自分を侮辱した人間たちを呪殺するって‥‥」
タテバヤシ
「うん。平井和正は他の余湖ゆうきとの漫画『バチガミ』を見ればわかる通り、〈大本教〉系の影響を受けている作家だ。裏の事情にも詳しいのかもしれない。実在すると言われる“モーゼのアーク”は、やっぱり『竹内文書』からみのもので、これも酒井勝軍が発見している。ちなみに宝島社の『宝島30』1月号には、出口王仁三郎の『霊界物語』の中に、〈バラモン教〉という〈オウム真理教〉を予言したような極悪非道な教団が出てくるっていう話が載っている。だから、麻原と出口王仁三郎は霊統的に見れば、本当は敵対していることになるんだ」
タナベ
「まさに、偽予言者なんですねぇ」
タテバヤシ
「月海黄樹の『竜宮神示』にも、出口王仁三郎が〈オウム真理教〉を予言していたという話が載ってあるけど‥‥これはちょっとマユツバ無しには読めないね。ただ、面白い話が載ってあった(笑)」
ヒモヤ
「な、なんだよその不適な笑いは‥‥」
タナベ
「何が載ってたんですぅ?」
タテバヤシ
「TVでは、オウムの裏になんらかの謎の存在がいることを何度もほのめかしてきただろ。麻原がまだ薬局屋をしていたころ、ひんぱんに謎の男たちと接触していたことを報道した番組もあった。でも結局、彼らが何者なのかはっきりさせた番組は無かったんだ」
タナベ
「あっ、そういえば、最初の頃そんな話がありましたですぅ」
タテバヤシ
「それに関係あるのか知らないけど、月海黄樹の『竜宮神示』には麻原の顧問に〈創価学会〉と〈統一教会〉の幹部がいたことが書かれてある」
ヒモヤ
「な、なんだそりゃあ‥‥」
タナベ
「本当なんですかぁ?」
タテバヤシ
「〈創価学会〉と〈オウム〉の類似は、宝島社の『オウムの悪夢』にも指摘されていることなんだ。〈創価学会〉もサティアンみたいなものを作ろうと考えていたらしい」
タナベ
「あっ、そう言えばTVで、〈統一教会〉が出て行ったあとのビルにオウムが入っていたって報道されていたのを見たことありますぅ」
タテバヤシ
「うん。『竜宮神示』によると、〈創価学会〉の融資元だった者たちが、韓国に作り上げたのが〈統一教会〉なんだって。たぶん、〈オウム〉への融資も行ったはずだ」
タナベ
「ということは‥‥〈統一教会〉も〈オウム〉も〈創価学会〉から生まれたということなんですかぁ?」
タテバヤシ
「この話を信じるとしたらね」
ヒモヤ
「待てよ、オウムはいくつかの事件を〈創価学会〉のせいにしてたんだぜ」
タテバヤシ
「それは、すでに関係が切れていたとか、あるいはカモフラージュとか、まあいろいろ考えられる。物は考えようってことか」
タナベ
「たしか、〈創価学会〉と〈幸福の科学〉も結びつきがあるんですよね」
タテバヤシ
「だと言われている。これも最近、『創価学会ドラキュラ論』っていう徹底批判本を〈幸福の科学〉側が出しているけどね。いずれにしても、そういうバックの結び付きが見えて初めて、村井が言っていた一千億円の資金の謎がおぼろげながら見えてくる」
ヒモヤ
「TVで言っていた、〈オウム〉の全資金総額のことだな」
タテバヤシ
「はったりだと言えばそれまでだけど、村井が口封じで殺されたのなら、真実である可能性がある。でも、一千億円もあったのなら、麻原が隠れている時に所持していた金額が、どうして一千万程度なんだ? もし俺が同じ立場だったら、一億は持って入るよ」
ヒモヤ
「さすが、金にこまかい奴。札束のベットで寝るんだな」
タナベ
「寝てみたいですねえ」
タテバヤシ
「そういう話じゃなくて。この〈オウム〉と〈創価学会〉と〈統一教会〉と〈幸福の科学〉は、財政界やヤクザや、国際財団にも強い結び付きがあるから、それらを総合すれば一千億円という資金も簡単に出て来るのかもしれない。でもすでにパイプを切った後だったから、一千万しか持てなかった」
タナベ
「国際財団‥‥フリーメーソンですかあ!?」
タテバヤシ
「そこまでは、俺にはわからないよ」
ヒモヤ
「わかった時には、死んでいるかもしれないぜ」
タテバヤシ
「話は変わるけど、〈創価学会〉が日蓮宗から独立したものだということ知っているだろ。設立したのは1930年の話」
ヒモヤ
「1930年‥‥昭和何年だ?」
タテバヤシ
「昭和5年。5・15事件の2年前、2・26事件の6年前だ。創始者は牧口常三郎。彼は治安維持法・不敬罪によって投獄され、1944年に獄中死している」
タナベ
「何かしたんです?」
タテバヤシ
「いや、当時は宗教弾圧が行われていた時代だったんだ。出口王仁三郎の大本教事件も同じ頃に起きている。大本教事件では神殿をダイナマイトで爆破されたそうだから、〈オウム〉の強制捜査以上のハデさがあったみたいだ」
ヒモヤ
「TVがあれば、マスコミうけしたろうな」
タテバヤシ
「ちなみに、〈創価学会〉の創始者牧口常三郎は〈大本教〉にいたことがあるとも言われている」
タナベ
「あれ、出口王仁三郎と名前が似てますよぅ」
タテバヤシ
「あっ、本当だ。これは偶然‥‥だと思う。大本教は古神道なんだけど、なぜか日蓮系の宗教団体と友好があった。正確に言えば大本教の中の石井派と呼ばれる、もっとも過激なグループがだ。当時の日蓮系新興宗教団体には、反政府的な要素があったらしい。2・26事件の思想的指導者であった北一輝が法華経信者であったことからも、それはうかがえる」
ヒモヤ
「北一輝って、相手の思う通りの格好がとれる女を弟子にしている男だな」
タテバヤシ
「それは萩原真の『夜叉鴉』の話だろ。でも、これにも書いてある通り、2・26事件を弾圧した石原莞爾もまた、法華経信者だった。彼は『世界最終戦争論』の中で、軍事的・法華経的に、日本とアメリカの間で起こるハルマゲドンの到来を予言している。荒俣宏の『帝都物語』にも出てくるけど、日本政府が満州国を建設した時、関東軍の指揮者でもあった。ここに面白い話があるから紹介しよう。『ワンダーライフ』1989年の4号に載ってあった話。関東軍がいろいろと秘密実験を行っていたことは知っているだろ。この実験施設は終戦とともに解散をよぎなくされたんだけど、ひそかに受け継いで研究を行っていた人物がいたんだ」
タナベ
「だ、誰なんですぅ?」
タテバヤシ
「『ワンダーライフ』1984年8月号によると、旧日本軍の最高技術者たちの離散を惜しんだとある人物が、多額の援助金によって、彼らに研究を続けさせたんだって。その人物の名は星一。ショートショートを得意とする作家の星新一の父にあたる人だ」
タナベ
「へーっ、星新一って、ラッペさんの好きな作家でしたよねぇ」
ヒモヤ
「誰だ、そのラッペさんってのは」
タテバヤシ
「星一が援助金を出せるほど金持ちだったのは、彼が社長だったからなんだ。星製薬という、製薬会社のね」
タナベ
「製薬会社なんですかぁ‥‥?」
タテバヤシ
「そう。どうやら、タナちゃん、電波を感じたようだね」
タナベ
「はい、よくわかんないですけど」
ヒモヤ
「な、なんだよ、おまえら‥‥」
タテバヤシ
「麻原が薬局をやっていた頃、彼に接触した男たちがいたってことを思い出してくれ」
ヒモヤ
「それが、どう関係あるんだよ」
タナべ
「ニブいですよぉ、ヒモヤさん。いいですかぁ、歴史上、サリンの製造を行ったのは、旧日本軍とナチスなんですぅ。その技術を受け継いだ人たちが、星製薬に援助されたんですぅ。麻原は薬局をやっていたということは、製薬会社とのつながりは、確実にあったんですからぁ、その中に星製薬があったとしても、おかしくはないってことですよぉ」
ヒモヤ
「んなアホな」
タテバヤシ
「あくまでも、そうとも考えられるというレベルの話だけどね。まあ、星製薬の研究グループは、星一が死んだと同時に解散したから、直接的に影響があったという可能性は無いだろうけど。この星一のグループは、樽崎皐月という人物が、表に立って活動していた。この人物は関東軍に所属し、戦後まもなく〈化成会〉という技術グループを主催していたそして1949年、彼は平十字という謎の老人から、日本の異端文書のひとつ、『カタカムナ文献』を授かっている」
ヒモヤ
「なんだよそれ?」
タテバヤシ
「古代の科学書だと言われている。古代日本にはアシア族という高度な文明を持った民族がいて、彼らの技術をまとめた書物だと。たたら以前の製鉄技術カタシフキミチ、古代巨石文明を可能にした技術イハカムナ、木造技術キメカムナ、風景工学的なイヤシロチ・ケカレチ、そしてなんと原子の人口転換技術ミトロカエシまであるらしい。真偽はともかくとして、近代よりも古代の方が、日本刀のレベルが高いのは、本当らしい」
タナベ
「やっぱり、超古代日本文明に関係があるんですねぇ‥‥」
タテバヤシ
「それと、『ワンダーライフ』1984年8月号では、この樽崎皐月に影響を受けた人物として、二人の人間をあげている。一人は太田竜って人。この人はもともと新左翼の思想家だったらしいけど‥‥と学会の『トンデモ本の世界』で紹介されている通り、今では超トンデモなユダヤ・フリーメーソン陰謀説を論じている、トンデモ人間になってしまっている」
タナベ
「フリーメーソン陰謀説は、〈オウム真理教〉も持ち出してましたよねぇ」
タテバヤシ
「うん。ちなみに、ユダヤ・フリーメーソン陰謀説が日本で広まったのは、いつくらいからだと思う?」
タナベ
「えっとぉ‥‥やっぱり、『ムー』が創刊されたからじゃないんですかぁ」
タテバヤシ
「いや、実は戦時中なんだ。1943年に、外務省の内藤順一郎という人が、『支那とフリーメーソン』と題した書物を刊行し、その中で日中戦争と第2次対戦が、猶太魔孫すなわちユダヤ・フリーメーソンの陰謀によって起こされたことだと述べている。当時、ナチスがユダヤ人狩りをしていたからね、そういう風潮が出てもおかしくは無かったろ。まあ、ユダヤ人とフリーメーソンは直接関係は無いと、戦時中、日本でユダヤ人問題を担当していた犬塚惟重大佐は、上海へ亡命して来たユダヤ人たちを助けたりしたんだけど」
タナベ
「戦時中ならともかくとして、現代でもあきらかに人種差別な本がヒットするってのも、考えたら恐ろしい話ですよねぇ」
タテバヤシ
「でも、ロックフェラーやロスチャイルドとっいたユダヤ財閥が、国際経済に強い影響力を持っているのは事実なんだから、まあトップスターの週刊誌ゴシップ記事みたいな、有名税ってとこだろ」
ヒモヤ
「人気者はつらいってとこか。俺もそうだから、よくわかるぜ」
タテバヤシ
「無視」
タナベ
「無視」
ヒモヤ
「ユニゾンして言うなぁーっ!」
タテバヤシ
「あともう一人、樽崎皐月に影響を受けた人物は、小宮山嘉一といって初期の〈原理研究会〉の理論的指導者だった人物だ。彼は、日大闘争のリーダーだった、秋田明大のアジ演説文を書いたとも言われている」
ヒモヤ
「今度は学生運動家よ、ついていけねーぜ」
タテバヤシ
「いいかい、この〈原理研究会〉というのは、正確には〈全国大学連合原理研究会〉と言って、〈統一教会〉の大学内での活動の場なんだよ」
ヒモヤ
「はあ‥‥?」
タテバヤシ
「〈統一教会〉が日本に上陸したのは、1958年のことだ。北朝鮮の宗教だから、学生運動時代の学生共産主義者たちと、ウマがあったんだろう。ちなみに、日本の〈統一教会〉の会長である久保木修巳という人物は、もともと〈立正校成会〉という、現在では〈創価学会〉に次ぐ勢力を持っている、日蓮宗系の新興宗教団体の会長秘書をしていたらしい」
タナベ
「なんかぁ、すごい符号してますねぇ‥‥」
タテバヤシ
「そうそう、最近、ニュースで、関東軍の意志を継ぐむものたちの話題が上っているね」
タナベ
「え、そんな話題あったんですか?」
タテバヤシ
「薬害エイズ問題さ」
ヒモヤ
「まさか、薬害エイズも製薬会社が関係しているってことか?」
タテバヤシ
「おおっ、珍しく、まともな意見を言ったな、ヒモヤ」
ヒモヤ
「なんだ、その珍しくってのは」
タテバヤシ
「ヒモヤが言った通り、薬害エイズも、モロで製薬会社がらみのものだ。しかも、名前は忘れてしまったけれど、例の〈みどり十字社〉の初代社長というのが、関東軍の、しかも七三一部隊の関係者だったそうじゃないか。こじつけかもしれないけれど、〈みどり十字社〉という名前は、『カタカムナ文献』の平十字に通じる」
タナベ
「関東軍の意志を継ぐものたちが、今も生きている‥‥ということですねぇ」
タテバヤシ
「極端な言い方を言ってしまえばね」
ヒモヤ
「ケッ、関東軍の意志を受け継ぐ秘密結社が、オウムにサリンをばらまかせたり、エイズをばらまいたりしてるってことかよ。そんなの、ユダヤ・フリーメーソン陰謀説とまったく、かわりねぇーじゃないか」
タテバヤシ
「まあ、そうなんだけどね。でも‥‥今ではもう、すっかり話 題にならくなってしまったけど、エイズが世間を騒がせた頃、厚生省を中心として、エイズ撲滅キャンペーンにコンドームが象徴として扱われただろ。なんでだと思う?」
ヒモヤ
「なんでだと思う、タナちゃん?」
タナベ
「わ、私にふらないでくださぁい」
タテバヤシ
「いいか、これは真面目な問題なんだ。コンドームを象徴としたのは、エイズがセックスによる病気であることをアピールするためなんだ。エイズにかかった人間は、セックスを自己管理できない淫乱な人間である、とね」
ヒモヤ
「でも実際、エイズはやんなきゃうつらないんだぜ」
タテバヤシ
「じゃあ、薬品でエイズになった人達はどうなるんだよ? 彼らにコンドームを配ったって、エイズ菌の混じった薬品を与えてしまえば、エイズになってしまうってことじゃないか」
タナベ
「つまり‥‥厚生省は、薬害エイズの事実を隠蔽するために、逆にエイズ撲滅運動という名目で、エイズ差別を広めたってことですかぁ?」
タテバヤシ
「その通り。これが、偉い人達のやり方だよ。俺は、小林よしのりの『ゴーマニズム宣言』で薬害エイズ問題を知ってから、このことについて言及したいと思ってた」
タナベ
「怖いですよねぇ、本来、国民の健康を促進しないといけない国の機関が、エイズ菌をばらまいてたなんてぇ‥‥」
タテバヤシ
「今回の事件で、俺は確信できた。陰謀というものは、現実問題として、存在しているってことが」
タナベ
「厚生省なら、情報操作ぐらい、簡単ですものねぇ」
タテバヤシ
「うん。ユダヤ・フリーメーソンが世界を牛耳っているという話はともかくとして、薬害エイズ問題のように、国の機関が情報を操作して、隠そうとしている事実は存在しているってことだ。よく電波系の人達が、国が電波を飛ばして国民を殺そうとしていると言っているだろ。これを薬害エイズという言葉に置き換えれば、真実を言い当てていたことになる。『X−FILES』のようなUFOの話にしても、UFO関係の基地というのは、米軍の最新兵器の研究基地でもあるんだ。UFOをさし引いても、我々の知らない最新兵器を作っていることは、事実なんだよ。トンデモ話の真実は、ここにある。俺が最初に読んだトンデモ本は、五島勉の『ノストラダムスの大予言』だった。予言の話というと、人類滅亡を信じる信じないというレベルでしか、取り扱われないけれど、実際の問題として、現在の地球を何十回も滅亡させることのできる量の核兵器が存在する限り、人類が滅亡する可能性がある。阪神大震災と同じさ、イエス・キリスト曰く、それは突然にやってくる」
タナベ
「‥‥‥」
ヒモヤ
「‥‥‥」
タテバヤシ
「トンデモ話を否定する人間たちは、臭いものにフタをしたいだけなんだ。もっもとそれは、情報操作の結果でもあるんだけどね。とにかく、これだけはしっかりと覚えておいてほしい。薬害エイズにかかって死ぬのは、国民すなわち俺たちなんだ。薬害エイズをバラまいた、偉い人たちなんかじゃ、決して無い。もし戦争が起こっても、かりだされるのは国民であって偉い人なんかじゃない。極端な話、半村良の『軍靴の響き』のように徴兵令が復活したなら、真っ先に戦地に送られるのは、俺たちの年代じゃないか。いつだって、真っ先に死ぬのは、俺たちなんだよ。死んでからじゃ遅いんだ、死んでからガタガタ言うくらいなら、生きている間に、問題を言及しないといけないんだ! それこそが、トンデモ話の真実なんだよ」
タナベ
「‥‥もしかするとぉ、トンデモ話を必要としない世界がくることこそが、必要なことかもしないんですねぇ‥‥」


タテバヤシ
「もう一回、断っておきますが、これはトンデモ噂をもとに構成したフィクションです。ですので、変なものを送ってこないようにしてください」

もう一回読んでみる
もういい
http://ac3.aimcom.co.jp/~therion/SMR.HTM
日本秘密結社の謎を追え!




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