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(回答先: Re: それは右翼もほぼ同じでは 投稿者 あっしら 日時 2002 年 2 月 01 日 18:39:43)
>ソ連型共産主義は「国家資本主義」です。そういう認識を統制者が持っていなかったことが、崩壊の一つの要因だったと考えています。
これについてはほぼ同感です。
もっといえば、社会主義国と資本主義国とは、たがいに修正し接近し合いながら、共に「国家資本主義」になったと一括りにしてもよいと思われます。ある意味、資本主義も社会主義もこの時点ですでに両方共に崩壊していたと言ってよいでしょう。いま思えば、ソ連邦の崩壊は、世界的な水準での転機を示してしたとも考えられます。
社会主義政権が誕生した地域は、産業革命に乗り遅れたいわば後進国であり、封建的なコミューン意識を引きずった農業国であったため、コミュニズムの理念と近代民族国家の理念(ナショナリズム)とが結びついて、実際には、ナショナリズムを克服するはずのマルクス主義理念に逆らい、政治的な封建制をひきずったまま、ナショナリズムによる統制下で産業開発を押し進める国家社会主義体制ないし国家資本主義体制になりました。それはマルクス主義のイデオロギーというよりはレーニン主義、いやむしろサン=シモン主義のイデオロギーの延長にあったものだと思われます。