投稿者 ごろた石 日時 2001 年 12 月 04 日 23:08:20:
今年7月16日の記事とくらべていただきたい。
もう「ジャーナリズム」ではない。・・・
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米がミサイル防衛の迎撃実験に成功 CNN 2001.12. 4
ワシントン―米国防総省は3日、通算5回目となるミサイル防衛システムの迎撃実験を行い、標的破壊に成功したと発表した。米ロ間の弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約の改定交渉は難航しているが、実験成功でブッシュ政権はミサイル防衛の実用化に自信を深めそうだ。
実験は米東部時間3日午後10時(日本時間4日正午)ごろ、カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から、模擬弾頭を搭載した大陸間弾道弾ICBMを発射、約20分後に西太平洋クエゼリン島から迎撃ミサイルが発射された。
国防総省によると、迎撃ミサイルは東部時間午後10時半ごろ、模擬弾頭に命中し、実験は成功したという。
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実験はまだ初期段階 米のミサイル防衛 CNN 2001.07.16
(CNN) ブッシュ政権下で初めて実施したミサイル防衛の迎撃実験が成功した。今回、失敗すればミサイル防衛の推進に反対する勢力を勢いづけかねないだけに、ブッシュ政権としては手放しで喜んでいる。ただ、今回の実験は、ミサイルに搭載された模擬弾頭もおとりも各1個だけと、実戦とはほど遠い初期的なものだ。実戦配備までは技術的なハードルはまだまだ高い。
国防総省によると、米東部標準時の14日午後10時40分、カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から、敵のミサイルに見立てたミニットマン2改良型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)が打ち上げられた。同11時1分、7725キロ離れた太平洋マーシャル諸島クエジェリン環礁の実験場から、今度は迎撃体(重さ約54キロ)を載せたミサイルが打ち上げられた。迎撃体は同11時9分、ハワイ付近の上空約230キロで模擬弾頭に命中してこれを破壊した。
あらかじめデータを入力
実戦では、敵のミサイルには複数弾頭が搭載されることが予想されるほか、複数のおとりの風船を使って迎撃体をかく乱する。今回の実験では、ICBMに搭載された模擬弾頭もおとりも各1個だけ。それも、あらかじめそれぞれの赤外線データをセンサーに入力しておき、識別を容易にしている。
実戦では、弾頭やおとりの赤外線データが事前に分かることはありえず、今回の実験が極めて初期的なものであることが分かる。
上院外交委員長のジョゼフ・バイデン議員(民主党、デラウエア州)も15日のフォックス・テレビのニュース番組で「今回の実験が何を目指したものか、専門家でも誤解があるようだ。現存する新しい脅威に現実的に対処できるもののようにはまだ見えない」と話した。
難易度は過去3回と同じ
今回の実験は4回目。国防総省のケイディシュ弾道ミサイル防衛局長によると、実験の難易度は過去3回と同じ。今後、2カ月かけてデータなどを分析し、精度の向上に努めるという。10月に予定される次回の実験ではおとりの数を増やし、徐々に難易度を上げていく見通しだという。
国防総省は前回の昨年7月の実験で、迎撃体の切り離しに失敗した。実験は1回1億ドル(約125億円)といわれる。今回は、技術的な向上を目指したというより、成功によってミサイル防衛構想の推進を認知させることにあったとも受け取られている。
今回の実験では環境保護団体グリーンピースのメンバーがゴムボートでバンデンバーグ基地沖にこぎ出したため、ICBMの発射が40分遅れるハプニングもあった。
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