投稿者 付箋 日時 2001 年 9 月 27 日 21:29:38:
==== Mizuho Office ==================================================
福 島 瑞 穂 の 国 会 大 あ ば れ
2001/09/26号
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〜 法の無視は危険だ 〜
いよいよ臨時国会が27日から始まる。72日間の臨時国会は本当に大事な歴史的国会となるだろう。がんばらなくっちゃ。
今回のテロ事件で、第一の問題点は、そもそもテロ行為に対して、軍事報復はできるのだろうかということだ。
1970年の国連決議は、軍事報復(正確には、復讐)を禁止している。例外的に認められているのは、自衛権の行使である。自衛権の行使というためには、「武力の攻撃」があり、かつ、緊急性と均衡性が必要である。「武力の攻撃」というためには、どこかの政府の正規軍が国境を越えて侵略をするということが必要である。
今回のテロ行為は、一国の政府の正規軍が侵略をしていないことから、「武力の攻撃」という点で問題がある。また、緊急性の要件があるかどうかも問題になるだろう。
テロ行為を、即「戦争」ではなく、犯罪としてきちんと捜査し、処罰すべきである。
ところで、先日19日、国会閉会中に参議院の予算委員会が開かれ、質問に立った。
小泉総理に対して、まず「今回のテロ行為に対してアメリカが軍事報復をすることについて、国際法上の根拠があるのか」と質問をしたところ、全く答えられなかった。
小泉総理は、最後には「アメリカが戦争と言えば、戦争だ」と言い、「法律はどうであれ、政治でやるのだ」と言った。何ということか。
法律は、面倒くさいことかもしれないけれど、権力の恣意的な行使や政府の暴走をくいとめてきたのだ。法律の枠組みが一国の総理の頭のなかに全くはいっていないのは、本当に危険だ。
第二に、国会の軽視、民主主義の踏みにじりである。
19日の予算委員会で、各党の質問に対して、小泉総理は、「まだアメリカが何をやるか決めていないときに、日本の支援は決められない」と答弁し、全く何も答えなかった。しかし、3時間後、突然、7項目の支援策などを発表した。憮然。
小泉総理は、アメリカに行って、ブッシュ大統領に対して、「日本で支援のための立法をつくる」と宣言をしている。法案の形も見ていないし、国会はまだ開会されておらず、法案は上程されていない。国会の審議、国民への公開もなく勝手に約束ある
いは宣言をするのは全く前代未聞のことである。今までにこんなことはない。
第三に、今回立法を予定されている内容が、憲法を踏みにじる全く違憲の立法であるということである。横須賀から出港した米軍のキティホークに自衛艦が護衛をしていった。集団的自衛権の行使ではないか。これが超法規的であることは、ある自民党議員も認めている。テロ事件を口実に、憲法違反の法制度やなし崩し的な有事法制を作ろうとしていることは、本当に許せない。
日本は、戦争に荷担すべきではない。昨日、厚木基地のすぐそばで開かれた集会に参加した。神奈川県では、今、米軍の航空機の爆音がひどくなっている。基地があるから安全ではなく、基地があるからより危険で、生活や生命が脅かされている。
いろんな集会、勉強会をやりましょう!よろしく!