投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 8 月 13 日 18:33:56:
回答先: 日本にも詳細は知らせず 数奇な変転「皇后寄付」 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 8 月 13 日 18:33:01:
08/13 08:54 「皇后寄付」文書の要旨 外信13
【ジュネーブ13日共同】「皇后の寄付」に関するスイス政府と
赤十字国際委員会(ICRC)の文書の要旨は次の通り。
一、一九四五年四月、スイス政府はICRCに「日本の皇后から
かなりの額の寄付があるが、受け取る用意はあるか」と打診した。
一、八月七日、日本の外務大臣がICRCの駐日代表に寄付の決
定を伝達。駐日代表は八月九日、日本政府に感謝の意を表明。
一、(電報回線の)技術的な制約により、駐日代表がICRCの
ジュネーブ本部に「皇后の寄付」を伝達できたのは(終戦直後の)
八月十七日。
一、横浜正金銀行のスイス代表である北村孝治郎は、八月九日に
同銀行本店から送金の指示を受けていた。日本政府による送金指示
は八月十九日。
一、スイス政府は八月十六日、米英などとの合意に基づきスイス
国内にある日本政府の資産を凍結。
一、米国と英国は、寄付に充てられる資金は本来、連合国の捕虜
らの待遇改善を目的として振り込まれた資金だと主張。
一、ICRCが法律専門家に意見を求めたところ、八月九日の段
階で合意は成立していたとの見解。
一、四六年六月十九日、問題は極東委員会および連合国軍総司令
部(GHQ)に諮られることが決まったと米政府がICRCに通告
。
一、極東委員会は四六年十月「ICRCの主張を裏付ける根拠は
ない。資金の移転を禁じる」と決定。
一、米国務省は四九年三月十八日、資産凍結に関する問題はスイ
ス政府が決定すべきだと伝達。
一、メイヒュー英外務次官は四九年五月六日「ICRCへの善意
の表れ」として、スイス国立銀行の凍結口座にある一千万スイスフ
ランに対する所有権の主張を撤回することを決定したと伝達。
一、メイヒュー次官は、日本の資金は英国人捕虜のため米英が送
金した資金を為替レートで操作した結果生じたカネだと強調。
一、メイヒュー次官は、寄付に関する日本の動機について、戦争
捕虜に対する非人道的な扱いを続けてきた日本が国際世論に対して
有利な印象を与えようとしたと指摘。
一、ICRCは英政府の立場に配慮、送金実行までの経過につい
て極秘扱いとするよう、スイス政府に要請。
(了) 010813 0854
[2001-08-13-08:54]