投稿者 SP' 日時 2000 年 12 月 16 日 21:19:38:
〈巻頭カラー〉
ユリ・ゲラー再来日“エスパー戦争”突入を語る
去る3月24日、世界有数の超能力者の一人といわれるユリ・ゲラーが8年ぶりに来日した。
ユリが初来日したのは1974年、イスラエルを振り出しに、ヨーロッパ、アメリカなどで超能力ブームを巻き起こした時期で、当時、TVに出演したユリに触発されて、日本でも多くの超能力少年少女が生まれ、肯定否定をめぐる一大論争が起こったことは記憶に新しい。
今回の来日は、TV出演や講演会が主な目的だが、本誌でも、日本テレビディレクター矢追純一氏を通じて、ユリに接触することに成功、ユリ本人の口から、空白の8年間や彼自身の現状、超能力に対する考え方、あるいはUFO存在についてのコメントを得ることができた。
記者会見や講演会、インタビューを通じてとくに印象的だったのは、ユリ自身の超能力が依然として健在であり、しかもユリ自身がこの超能力を反核平和利用のために使用したい、と強い調子で訴えたことであり、8年前の「超能力は存在する!」というメッセージをはるかにつきぬけて、「いかに超能力を使うか」ということこそが問題になっているのだと力説したことである。すでにTV、週刊誌などで報道されている「私とともに10億人の人間が同時に念じれば、世界の核機能がマヒする」というメッセージはその最たるものである。と同時に、繰り返し述べられたことのひとつは、ソ連の超能力者たち(20人ほどいるという)に対するむきだしの闘争心であり、8年前のユリ像と比べて、よりポリティカルな意味あいが加わったことが確認できる。彼の言葉を真摯にうけとるならば、今や、超能力はその科学的物理的根拠のないままに、“エスパー戦争”の領域にまで突入したことをうかがわせるのだが……。
また、今回目立ったのは、ユリ自身、プライベートな生活に関してのコメントを“避けがち”だったことであり、それは、純粋に個人的生活を守るためなのか、それとも我々には測りしれない事情によるものなのかは、容易には判断しかねることだった。ただ、ユリが現在、2児の父親であり、ニューヨークの郊外の豪邸に住み、ベジタリアンとして生活を送っており、しかもその経済的基盤は、彼の超能力を使って発見された油田のロイヤリティに大きくゆだねられているということは、ほぼ事実らしい。
なお、ユリの再来日、インタビュー、その周辺状況については、本誌特集ページを参照のこと。また、ユリのUFOについてのコメントは、次号「ユリ・ゲラー、UFOを語る」に掲載される。