投稿者 旧約聖書 日時 2000 年 10 月 26 日 16:00:00:
回答先: ヨブ記 1/42 投稿者 旧約聖書 日時 2000 年 10 月 26 日 15:59:00:
1 ある日のこと,神の子らが主の前に来て立ったとき,サタンもいっしょに来て,主の前に立った.
2 主はサタンに仰せられた.「おまえはどこから来たのか.」サタンは主に答えて言った.「地を行き巡り,そこを歩き回って来ました.」
3 主はサタンに仰せられた.「おまえはわたしのしもべヨブに心を留めたか.彼のように潔白で正しく,神を恐れ,悪から遠ざかっている者はひとりも地上にはいない.彼はなお自分の誠実を堅く保っている.おまえは,わたしをそそのかして,何の理由もないので彼をほろぼそうとしたが.」
4 サタンは主に答えて言った.「皮の代わりには皮をもってします.人は自分のいのちの代わりには,すべての持ち物を与えるものです.
5 しかし,今あなたの手を伸べ,彼の骨と肉とを打ってください.彼はきっと,あなたをのろうに違いありません.」
6 主はサタンに仰せられた.「では,彼をおまえの手に任せる.ただ彼のいのちには触れるな.」
7 サタンは主の前から出て行き,ヨブの足の裏から頭の頂まで,悪性の腫物で彼を打った.
8 ヨブは土器のかけらを取って自分の身をかき,また灰の中にすわった.
9 すると彼の妻が彼に言った.「それでもなお,あなたが自分の誠実を堅く保つのですか.神をのろって死になさい.」
10 しかし,彼は彼女に言った.「あなたは愚かな女が言うようなことを言っている.私たちは幸いを神から受けるのだから,わざわいをも受けなければならないではないか.」ヨブはこのようになっても,罪を犯すようなことを口にしなかった.
11 そのうちに,ヨブの3人の友は,ヨブに降りかかったこのすべてのわざわいを聞き,それぞれ自分の所からたずねて来た.すなわち,テマン人エリファズ,シュアハ人ビルダデ,ナアマ人ツォファルである.彼らはヨブに悔やみを言って慰めようと互いに打ち合わせて来た.
12 彼らは遠くから目を上げて彼を見たが,それがヨブであることが見分けられないほどだった.彼らは声をあげて泣き,おのおの,自分の上着を引き裂き,ちりを天に向かって投げ,自分の頭の上にまき散らした.
13 こうして,彼らは彼とともに7日7夜,地にすわっていたが,だれも一言も彼に話しかけなかった.彼の痛みがあまりにもひどいのを見たからである.