投稿者 旧約聖書 日時 2000 年 10 月 26 日 16:08:31:
回答先: ヨブ記 8/42 投稿者 旧約聖書 日時 2000 年 10 月 26 日 16:07:28:
1 ヨブは答えて言った.
2 まことに,そのとおりであることを私は知っている.しかし,どうして人は自分の正しさを神に訴えることができようか.
3 たとい神と言い争おうと思っても,千に1つも答えられまい.
4 神は心に知恵のある方,力の強い方.神に身をこわくして,だれがそのままで済むだろうか.
5 神が山々を移されるが,だれもこれに気づかない.神は怒ってこれをくつがえされる.
6 神が地をその基から震わすと,その柱は揺れ動く.神が太陽に命じると,それは上らない.星もまた封じ込められる.
7 神が太陽に命じると,それは上らない.星もまた封じ込められる.
8 神はただひとりで天を張り延ばし,海の大波を踏まれる.
9 神は牡牛座,オリオン座,すばる座,それに,南の天の室を造られた.
10 神は大いなることを行なって測り知れず,その奇しいみわざは数えきれない.
11 たとい神が私のそばを通り過ぎても,私には見えない.神が進んで行っても,私は認めることができない.
12 ああ,神が奪い取ろうとするとき,だれがそれを引き止めることができようか.だれが神に向かって,「何をなさるのか.」と言いえよう.
13 神は怒りを翻さない.ラハブを助ける者たちは,みもとに身をかがめる.
14 いったい,この私が神に答えられようか.私が神とことばを交わせようか.
15 たとい,私が正しくても,神に答えることはできない.私をさばく方にあわれみを請うだけだ.
16 たとい,私が呼び,私に答えてくださったとしても,神が私の声に耳を傾けられたとは,信じられない.
17 神はあらしをもって私を打ち砕き,理由もないのに,私に傷を増し加え,
18 私に息もつかせず,私を苦しみで満たしておられる.
19 もし,力について言えば,見よ,神は力強い.もし,さばきについて言えば,だれが私を呼び出すことができるか.
20 たとい私が正しくても,私自身の口が私を罪ある者とし,たとい私が潔白でも,神は私を曲がった者とされる.
21 私は潔白だ.しかし,私には自分自身がわからない.私は自分のいのちをいとう.
22 みな同じことだ.だから私は言う.神は,潔白な者をも悪者をも共に絶ち滅ぼされる.
23 にわか水が突然出て人を殺すと,神は罪のない者の受ける試練をあざけられる.
24 地は悪者の手にゆだねられ,神はそのさばきつささらの顔をおおう.もし,神がそうするのでなければ,そうするのはだれか.
25 私の日々は飛脚よりも速い.それは飛び去って,しあわせを見ない.
26 それは葦の舟のように通り過ぎ,獲物に襲いかかるわしのように通り過ぎる.
27 たとい「不平を忘れ,憂うつな顔を捨てて,明るくなりたい.」と私が言いましても,
28 私の受けたすべての苦痛を思うと,私はおびえます.私は知っています.あなたは,私を罪のない者とはしてくださいません.
29 私はきっと,罪あるものとされましょう.ではなぜ,私はいたずらに労するのでしょうか.
30 たとい私が雪の水で身を洗っても,灰汁で私の手をきよめても,
31 あなたは私を墓の穴に突き落とし,私の着物は私を忌みきらいます.
32 神はわたしのように人間ではないから,私は「さあ,さばきの座にいっしょに行こう.」と申し入れることはできない.
33 私たちふたりの上に手を置く仲裁者が私たちの間にはいない.
34 神がその杖を私から取り去られるように.その恐ろしさで私をおびえさせないように.
35 そうすれば,私は語りかけ,神を恐れまい.いま私はそうではないからだ.