ヨブ記 1/42

 ★阿修羅♪

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投稿者 旧約聖書 日時 2000 年 10 月 26 日 15:59:00:

1  ウツの地にヨブという名の人がいた.この人は潔白で正しく,神を恐れ,悪から遠ざかっていた.
2 彼には7人の息子と3人の娘が生まれた.
3 彼は羊3000頭,牛500くびき,雌ろば500頭,それに非常に多くのしもべを持っていた.それでこの人は東の人々の中で一番の富豪であった.
4 彼の息子たちは互いに行き来し,それぞれ自分の日に,その家で祝宴を開き,人をやって彼らの3人の姉妹も招き,彼らといっしょに飲み食いするのを常としていた.
5 こうして祝宴の日が一巡すると,ヨブは彼らを呼び寄せ,聖別することにしていた.彼は翌朝早く,彼らひとりひとりのために,それぞれの全焼のいけにえをささげた.ヨブは,「私の息子たちが,あるいは罪を犯し,心の中で神をのろったかもしれない.」と思ったからである.ヨブはいつもこのようにしていた.
6  ある日,神の子らが主の前に来て立ったとき,サタンも来てその中にいた.
7 主はサタンに仰せられた.「おまえはどこから来たのか.」サタンは主に答えて言った.「地を行き巡り,そこを歩き回って来ました.」
8 主はサタンに仰せられた.「おまえはわたしのしもべヨブに心を留めたか.彼のように潔白で正しく,神を恐れ,悪から遠ざかっている者はひとりも地上にはいないのだが.」
9 サタンは主に答えて言った.「ヨブはいたずらに神を恐れましょうか.
10 あなたは彼と,その家とそのすべての持ち物との回りに,垣を巡らしたではありませんか.あなたが彼の手のわざを祝福されたので,彼の家畜は地に増え広がっています.
11 しかし,あなたの手を伸べ,彼のすべての持ち物を打ってください.彼はきっと,あなたに向かってのろうに違いありません.」
12 主はサタンに仰せられた.「では,彼のすべての持ち物をおまえの手に任せよう.ただ彼の身に手を伸ばしたはならない.」そこで,サタンは主の前から出て行った.
13  ある日,彼の息子,娘たちが一番上の兄の家で食事をしたり,ぶどう酒を飲んだりしていたとき,
14 使いがヨブのところに来て言った.「牛が耕し,そのそばで,ろばが草を食べていましたが,
15 シェバ人が襲いかかり,これを奪い,若い者たちを剣の刃で打ち殺しました.私ひとりだけがのがれて,お知らせするのです.
16 この者がまだ話している間に,他のひとりが来て言った.「神の火が天から下り,羊と若い者たちを焼き尽くしました.私ひとりだけがのがれて,お知らせするのです.
17 この者がまだ話している間に,また他のひとりが来て言った.「カルデヤ人が3組になって,らくだを襲い,これを奪い,若い者たちを剣の刃で打ち殺しました.私ひとりだけがのがれて,お知らせするのです.」
18 この者がまだ話している間に,また他のひとりが来て言った.「あなたのご子息や娘さんたちは一番上のお兄さんの家で,食事をしたりぶどう酒を飲んだりしておられました.
19 そこへ荒野のほうから大風が吹いて来て,家の四隅を打ち,それがお若い方々の上に倒れたので,みなさまは死なれました.私ひとりだけがのがれて,あなたにお知らせするのです.」
20  このとき,ヨブは立ち上がり,その上着を引き裂き,頭をそり,地にひれ伏して,礼拝し,
21 そして言った. 「私は裸で母の胎から出て来た.また,裸で私はかしこに帰ろう.主は与え,主は取られる.主の御名はほむべきかな.」
22 ヨブはこのようになっても罪を犯さず,神に愚痴をこぼさなかった.




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