投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 06 日 12:25:30:
回答先: ユーゴ騒乱・コシュトニツァ氏が大統領就任へ 軍に動きなし(CNN) 投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 06 日 12:23:23:
【ベオグラード6日福井聡】
ユーゴスラビア連邦(セルビア、モンテネグロ両共和国で構成)のミロシェビッチ大統領の即時退陣を求める野党支持者は5日午後、首都ベオグラードに集結し、連邦議会やセルビア国営放送ビルを占拠した。これを受け、セルビア民主野党連合の大統領候補、コシュトゥニツァ氏は同日夕、「セルビアは解放された」と新大統領として“民衆革命”による政権奪取の成功を宣言、6日に新議会を招集する意向を表明した。ミロシェビッチ氏の動向は不明だが、権力基盤だった軍、警察も野党支持に動いたことで、13年間にわたるミロシェビッチ体制は民衆蜂起(ほうき)によって事実上、崩壊した。
コシュトゥニツァ氏は連邦議会前の支持者に向かって「民主的に選出された新大統領」と名乗って演説、「セルビアを戦争に導き、不安、恐怖、不安定に陥れた男・ミロシェビッチ氏に居場所はない」とミロシェビッチ政権打倒を宣言した。さらに「セルビアは民主主義の道を歩み始めた。私は民衆が望む方向で職務を開始した」と表明、放送を通じ「政権移行で新時代が始まった」と述べ、民主化推進の考えを示した。
独立系ベタ通信によると、コシュトゥニツァ氏は大統領選挙第1回投票(9月24日)と同時実施された連邦議会選挙の結果を尊重。同氏はベドリヌ仏外相との電話協議で、新議会を6日に招集する考えを明かしており、議会での承認を経て正式に新大統領に就任、新政権を発足させる見通し。
国営タンユグ通信はコシュトゥニツァ氏を「次期大統領」と紹介。野党支持者の占拠に伴い放送を一時中断したセルビア国営放送は5日夜、「新セルビア放送」として放送を再開した。ベタ通信は5日、連邦軍が兵舎にとどまり、野党のデモに介入しないと伝えた。ミロシェビッチ氏は姿を見せておらず、所在については情報が錯そうしている。
5日午後の集会には野党支持者約50万人が集まった。警官隊は一時、議会突入を図るデモ隊の一部を催涙ガス弾で制止しかけたが、本格的な鎮圧には乗り出さなかった。ベタ通信は医療関係者の話として、支持者と警官隊との衝突などの混乱で少女1人が死亡、103人が負傷したと報じた。
コシュトゥニツァ氏は大統領選第1回投票で首位に立ったが、連邦選管が勝利を認めず、野党連合は2日からゼネストで対抗。スト拡大に伴い、各地でミロシェビッチ大統領退陣を求める動きが広がっていた。
[毎日新聞10月6日] ( 2000-10-06-11:40 )