トランプ大統領 「司法省が匿名寄稿の高官を特定すべき」/nhk
2018年9月8日 12時42分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180908/k10011618521000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_002
アメリカのトランプ大統領は、政権の匿名の高官が有力紙にトランプ大統領を批判する異例の論説記事を寄稿したことについて、司法省が調査を行い、誰が寄稿したのか特定すべきだという考えを示しました。
有力紙ニューヨーク・タイムズは5日、トランプ政権の匿名の高官が、「大統領は道徳観念に欠けている」などと批判する異例の論説記事を掲載しました。
これを受けて、政権の主要な幹部の多くが相次いで「自分ではない」と関与を否定し、誰が寄稿したのか臆測を呼んでいます。
こうした中、トランプ大統領は7日、記者団に対し、「セッションズ司法長官は誰が書いたか調べるべきだ」と述べ、司法省が調査を行って寄稿した人物を特定すべきだという考えを示しました。
そのうえで「国の安全保障に関わる問題だ。中国やロシアや北朝鮮などについての高官レベルの会議にこの人物が参加してほしくない」と述べました。
この記事が掲載される前日には、著名な記者がトランプ政権の幹部に取材しその内幕を描いた本の内容が明らかになったばかりで、トランプ大統領としては政権内部からの情報漏えいに神経をとがらせているものとみられます。
一方、匿名の記事を掲載したニューヨーク・タイムズは「表現の自由を保障する合衆国憲法修正第1条がすべてのアメリカ国民を守ってくれるということを、司法省は理解していると確信している」としたうえで、トランプ大統領は表現の自由を脅かしていると批判しています。
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