年収400万円台でも購入可 都市型の環境循環型住宅
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161102-00010001-alterna-soci
オルタナ 11/2(水) 17:00配信
2階のダイニングキッチン。キッチンの高さを低くしキッチンカウンターを掘りごたつにすることで視覚的な広がりを強調している
環境負荷を下げ、地球一個分の資源で暮らし続けられることを大切にした環境循環型住宅ブランド「むくむくはうす」で初となる、都市型モデルが9月、大阪市阿倍野区に完成した。来年3月まではモデルハウスとして公開し、利便性の高い都心でも、環境に配慮したライフスタイルがかなう住宅の普及を進めていく。(オルタナS関西支局=小林 律子)
これまで環境循環型住宅というと、郊外の自然に囲まれた立地環境の中で、生物多様性を維持しながら四季の自然と向き合う里山暮らしを想像されることが多かった。しかし、通勤などに利便性の高い都心に暮らしつつも、環境に配慮したライフスタイルに憧れる層も年々増えてきている。
そこで、「むくむくはうす」の普及を進める大阪の工務店「ゆいまーるClub」(大阪市北区)は、今回初めて、年収400万円台でも購入できる1次取得者、新婚夫婦などに向け、都心での立地、しかも狭小地において環境循環型住宅アーバンスタイルに挑戦したという。
当物件は、躯体に国産無垢材を使用した木造3階建。延床面積76.14平方メートル(23.03坪)という決して一般的には広いとは言えない住空間の各階を、床面の一部の高さに変化をつけるステップフロアを採用することで、視覚的な広がり感を演出している。
3階の洋室は勾配天井とロフトを設けることで空間の広がりを演出している
特に家族が集まるダイニングはその視覚的な広がりが強調されるように床で暮らすことを提案。例えばキッチンカウンターは掘りごたつタイプにし、そこに座ると1ステップ低いキッチンに立つ者の目線と高さが合い、7.5帖のダイニングの大きさをそれ以上に感じることができる仕組みだ。
環境への配慮としては、浴槽残り湯を洗濯機に循環する配管システム、森林保護に貢献するペレットストーブ、雨水を植栽の水やりなどに再利用でき、災害時対策にも役立つ雨水タンクを設置。
キッチン横に分別ができるゴミ箱を設置し、生ごみを出さないコンポストの提案を行っている。電磁波の影響を最小限に抑え、人に優しい住まいを実現するオールアース住宅仕様を採用している。