9日、新華網は、日本を訪れる中国人観光客をだますのは、ほとんどが同じ中国人であるとする記事を掲載した。写真は日本円。
日本で陥るワナ、いったい誰が中国人観光客をだますのか―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/a122330.html
2015年11月12日(木) 1時10分
015年11月9日、新華網は、日本を訪れる中国人観光客をだますのは、ほとんどが同じ中国人であるとする記事を掲載した。
記事によると、10月の国慶節の連休で福岡県を訪れたある女性は、ガイドの勧めで免税店で植物酵素サプリメント2箱をおよそ9万6000円で購入した。ガイドは、自分の妻が飲んだところ長年苦しんでいた便秘が治った、2箱で効果は5〜6年持続するなどと勧めていて、それを聞いた数十人の観光客らは、こぞって購入していた。女性は「ガイドが日本で生産され、日本でも販売されていると言うので信じてしまった」と話す。
日本では酵素はそれほど流行しているわけでもなく、価格も1箱3〜4000円程度が一般的だ。実際に調べた結果、女性が購入した酵素は東京都内のドラッグストアでは販売されていないもので、ネットショップでも見つからなかったという。製造元に問い合わせると、「免税店と共同開発した」と明かしたが、製造元のウェブサイト上には問題の商品は掲載されていない。つまり、完全に外国人観光客向けの「特別品」なのである。
また、別の観光客は、ガイドから「日本の子どもの近視率が低いのは、幼いころから深海魚の肝油を食べているからだ」と聞き、高い値段で大量に購入してしまったという。実際は、日本人の未成年の近視率(視力1.0以下)は、幼稚園児で26.53%、小学生で30.16%、中学生で53.04%と決して低くない。その上、日本人の間で「肝油」はなじみのないものになりつつあり、価格もそれほど高いものではない。
在日中国人の間では、このように免税店と協力して高値で商品を売り付けているガイドのほとんどが在日中国人であるというのが共通の認識だ。中国本土と同様に、旅行会社やガイドが店からリベートを受け取るシステムがあり、リベートは売上の5割に上ることもあるという。ガイドは中国人観光客を信用させるため、自費でミネラルウォーターや少額のお土産を購入し、観光客に配ったりもするそうだ。多くの中国人観光客は、自分たちがカモにされていることに気付いていないのが現状だ。(翻訳・編集/北田)