「早く!すい臓がん発見 自己判定ガイド初公開」 (NHK・ためしてガッテン 2015/5/20)
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20150520.html
今回のテーマは、すい臓がん。
ガッテンでは初めて取り上げるがんです。
生存率が主要がんの中で最低という危険ながん。
がんの専門家も多くが、最も危険ながん、と指摘します。
その特徴は、自覚症状がないため早期発見がきわめて難しいことです。
年間死亡者数は、3万人以上、おととし肝臓がんを抜いて4位になってしまいました。
ところが今回番組でお伝えしたのは、あることに自分で気づけば早期発見できるということ。早期発見できれば、手術などでがんを取り除くこともできるんです。
そのカギは、あの、おなじみの血糖値。番組に出てきた89歳のおばあさんは、自分でこの血糖値の異変に気づき、すい臓がんの早期発見に成功しました。がん発見後11年たっても元気、元気。
早期発見の決め手は、血糖値が「さしたる理由がないのに急上昇」すること。実は、すい臓でインスリンを作るβ細胞が、すい臓がんができると働きが悪くなり、結果として血糖値が急上昇することがわかってきました。しかも、がんの初期から。暴飲暴食や、環境の変化、糖尿病の家族歴など、心当たりもないのに血糖値が上がったら、要注意です。
すい臓がんができるすい管という場所を詳しく見ることができる、MRCPと呼ばれる最新検査の方法もご紹介しました。もしかしたら、と思った方は、ぜひすい臓の検査ができる病院に相談してみてください。
詳しくは、お役立ち情報で。
今回のお役立ち情報
すい臓がんについて
すい臓がんは、すい臓の中を通る管(すい管)の上皮に発生する早期発見が極めて難しいがんです。
見つかった時にはすでに進行しているケースが多く、5年で9割以上の人が命を落としています。
ま た、がん死亡数では、おととし肝臓がんを抜いて4位に上昇しています。早期発見が困難な理由は、検診や人間ドックの腹部検査で使用される「超音波(エ コー)」には“空気を通りにくい“という弱点があるからです。すい臓の前部には空気をたくさん含む胃が位置しているため、直径2cm以下の早期段階でのが ん発見率はわずか4.1%とされています。(日本膵臓学会調べ)
すい臓がんの早期発見法について
すい臓がんを早期発見するポイントは「さしたる理由もないのに血糖値が急上昇する」のを見逃さないことです。一般的に血糖値の急上昇は、「不摂生」「ストレス」「遺伝」によって起きるケースがほとんどです。そのため、それらの覚えがないのに「空腹時血糖」「尿糖」「ヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)」などが前回の結果と比べて急上昇したときは注意が必要です。すぐにお近くの消化器内科、消化器外科、肝胆膵(すい)内科など「すい臓の検査ができる医師」にご相談ください。
※すい臓がんが疑われる血糖値急上昇の例として以下の3つにご注意ください。
@食べすぎ・飲みすぎの覚えがない A生活環境に変化がない B糖尿病の家族歴がない
※二親等(血縁関係のある祖父母・父母・兄弟姉妹・子・孫)に糖尿病の人がいないのに血糖値が急上昇した時は要注意です。
すい臓の精密検査を受ける目安について
※上記の「さしたる理由もないのに血糖値急上昇」以外にも、以下の2つに該当する人は、すぐにお近くの消化器内科、消化器外科、肝胆膵内科など「すい臓の検査ができる医師」にご相談ください。
超音波検査ですいのう胞が見つかったとき
すいのう胞とは、すい臓にできる液体の溜まった袋です。がん自体ではありませんが、近年の研究でこれをもっている人は、すい臓がんの発生リスクが22.5倍になることが明らかになっています。
血液検査でアミラーゼが基準値を超えていたとき
人間ドックの血液検査の項目に入っていることが多い「アミラーゼ(すい臓などから出る酵素の1つ)」値の上昇は一時的な場合が多いため、基準値を超えた場合は放置しないようにしてください。
------(引用ここまで)-------
すい臓がんがここ2、3年で急増しているのは、ストロンチウム90が壊変してできるイットリウム90が
すい臓に蓄積されて、ダメージを与えるからだと思われます。
以下、専門家の意見を引用します。
------(引用ここから)-------
「スターングラス博士インタビュー」 (阿修羅・taked4700 2013/3/14)
http://www.asyura2.com/13/genpatu30/msg/704.html
S博士「ついでに、もう一つ重大な話をしよう。ストロンチウム90から出来るのが、イットリウム90だ。これは骨じゃなくて、すい臓に集中する。すい臓と いうのは、糖尿をおさえるホルモン、インスリンを分泌しているから、ここに異常が出ると糖尿病になる。世界中で、糖尿病が急増しているのは知ってるね。日本は、すでに人口の割合から言えば、アメリカの二倍もいる。そのアメリカだって、イギリスより率が高いのだ。日本では、戦後から現在にかけて、すい臓がん が12倍にもふくれあがっている。50年代の終わりにドイツの動物実験で発見されたのが、ストロンチウム90が電子を放出してイットリウム90になると、 骨から肺、心臓、生殖器などに移動するのだが、すい臓に最も高い集中見られたのだ。インスリンがうまく生産されないようになって、血糖値が上がってしまう のだ。今までは放射能が糖尿病と繋がっているなんてまったく認知されていないのだ。これで分かっただろう、国際放射線防護委員会(ICRP)は、当初、放 射能の影響として、特定のがんと奇形児くらいしか認めなかったのだ。未熟児、乳児の死亡や、肺、心臓、すい臓、これらの部位への影響はすべて無視されてき たのだ。」
「ストロンチウム密度はセシウムの400分の1でも危険度は300倍」 (ずくなしの冷や水 2014/1/26)
http://inventsolitude.sblo.jp/article/86035190.html
90Srが怖いのは娘核種の90Yが高エネルギーのβ線(2.28MeV)を放出することが大きいです。90Yは64時間の短半減期で壊変しますので、実質的に90Srの放射能は2倍になります。
90Yはその性質を利用して、悪性リンパ腫の治療に使われますが、90Srが延々90Yを供給し続ける実態は恐ろしいものがあります。
Posted by 西京の放射線科医 at 2014年01月26日 20:44
90Srの半減期28.9年、1個の原子核が崩壊して90Yになるとそれが64時間の10倍、約27日の間におまけの高エネルギーβ線を出すということですね。90Yが骨にとどまれば骨髄が、腎臓などに移動していれば腎臓がダメージを受ける。
これは確かに怖いというしかないですね。
Posted by ずくなし at 2014年01月26日 23:29
娘核種の方がかなり短半減期であるということは、90Srの一原子から、2回β線がでるようなものです。その2回目が特に生体に対するダメージが大きいのです。
生体内ではSrはCa同様に骨の構成にも利用され、その場合あまり代謝されないため、骨などで90Yに壊変する機会は多くなると思いますが、90Yに変化してからさらに生体内を移動するものかどうかはわかりません。
89Srは骨腫瘍の治療に適しているけど、90Srは長半減期かつ90Yのジェネレータにもなり危険だという認識です。
ちなみに、90Yを利用した内用RI治療もあります。ゼヴァリンといいます。使い方では有用ではあるんですけどね。
Posted by 西京の放射線科医 at 2014年01月27日 01:21
------(引用ここまで)-------
このようにストロンチウム90は非常に危険ですが、残念ながら、汚染と被ばく被害の実態を知られたくない政府は
測定には極めて消極的です。
体内に取り込まないよう、各自、食べ物や空気の汚染に十分に気をつけるしかありません。
東日本の汚染地帯に住んでいる方は、血糖値を含め、健康管理に細心の注意を払う必要があると思います。
すい臓がんに限りませんが、異常の発見が遅れると命を落す可能性があります。十分ご注意下さい。
(関連情報)
「腰痛に悩む人が激増している」 (拙稿 2015/5/14)
http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/782.html
http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/857.html