シンデレラ城の廉価版のような、奈良ドリームランドの“お城”
東京ディズニーランド以前より存在した“半公式”夢の国。レベルの低さにアメリカ側が激怒!?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150504-00819288-sspa-soci
週刊SPA! 5月4日(月)9時21分配信
●横浜ドリームランド・奈良ドリームランド
毎年日本一の来場者を集める不動のテーマパーク、「東京ディズニーランド」。だが、ディズニーランドが日本に上陸する以前にもそれを模したテーマパークがあった。
「奈良と横浜にあったドリームランドです。奈良は’61年、横浜は’64年に開園し、いずれもアメリカのディズニーランドを模して設計された、日本初の本格的テーマパークです」
こう話すのは、廃遊園地に詳しい坂本義巳氏(仮名)。
「特に先にオープンした奈良ドリームランドは本格的で、シンデレラ城さながらのお城が中央にそびえ、ジャングルクルーズを模した遊覧船があるなどまさに“プチディズニー”。実際にディズニーからノウハウを提供してもらって設計したほどです。もちろんすべてがディズニー仕様ではなく、日本風のお化け屋敷などもあり、ディズニーの本格さと日本的な緩さを併せ持った、まさに日本人にピッタリのテーマパークでした」
しかし、この“緩さ”が問題になる。アメリカのディズニーが、レベルの低さに激怒したのだとか。
「さらに横浜ドリームランドのほうは大船駅を結んだモノレール路線に設計ミスが発覚してわずか1年で運休となるなど、問題だらけ。それでも当初は周囲の渋滞が社会問題化するほど人気がありました」
しかし、本物のディズニーランドにはかなわず、’80年代以降来場者が激減。 ’00年代に閉園となった。
「昔ながらの遊園地が姿を消している今、ドリームランドが健在ならば……と思わずにはいられません。ディズニーランドも面白いけれどアメリカ的すぎる。ドリームランドのような緩さこそ、日本らしくていいと思うんですけどね」
その名のとおり”夢の国”ドリームランド。日本流ディズニーの夢ははかなく消えた。