http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/12655408.html
「除染された土」はおかしな表現
「除染された土」という表現が使われていますが、とてもおかしな表現だと思います。
「洗濯された衣服」という場合は、衣服は洗濯された結果汚れが落ちています。ところが、「除染された土」という場合、二つの意味があり、一つは放射性物質が除かれたきれいな土と言う意味と、もう一つは放射能汚染があるために環境から除かれている土という意味です。後者の場合、汚染は残ったままです。または放射能汚染の塊と言ってもいいものです。
洗濯と言った場合、汚れ自体は分解され残っていません。除染と言った場合、放射能は消滅するわけではなく、単に移動しているだけです。
放射性物質を放射能を持たなくする技術は実質的に存在しません。時間だけが放射能を消滅させることが出来ますが、とても時間がかかります。セシウムで半分になるのが30年。実質的に安全になるには数百年。プルトニウムに至っては数百万年かかってもなかなか放射能は無くなりません。「除染された土」の放射能は何世代も先になっても同じように残り、放射能を出し続けます。「除染」という言葉は実態を表していません。「隔離するべき汚染土」とか、「隔離しなければいけない放射能」と呼ぶべきではないでしょうか。
2015年3月11日20時05分 武田信弘
http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/252.html