「どうも起訴相当を議決しそうな按配なんで、その前に検察審査会に来て検察の言い分を聞かせてください。審査日はそちらの出頭の都合に合わせます」などという要請文を検察審査会長が出すわけがない。仕事もバラバラな審査員が11名も顔をそろえるのだ、審査会の日にちをまず決めてから、斉藤検察官に「○月○日の第5検察審査会に出て来い!」と文書を送るだろう。
かたや雑多な市民の集まりであるし、もう一方は公務員の公務での出張である。どちらがどちらに合わせるかは知れたことだ。だから出頭要請書には「○月○日に検察審査会へ出頭を要請する」と書かれているはずだ。期日のない要請文など論外だ。
で、そのあとだが法務省刑事局稲田局長は「出頭要請書」を開示せざるを得ないだろう。少なくとも24日の予算委員会で「ある」と言ったのだから。第5検察審査会長名はマスキングしてくるだろうが、開示を拒む合理的理由も必然的理由もない。
審査員を特定できないから身に危険が及ぶことはない。審査会の審査状況にも触れていないから、検察審査会法にも抵触しない。なんにしても公務の出張要請書の提出を拒んだら、「さては検察審査会とグルだな」と思われてしまう。検察審査会は「検察を審査する会」なのだから、その馴れ合いの誤解は致命的になる。検察と検察審査会の両方にとってだ。
森ゆうこ参議院議員の2手目の追及も成功であろう。九官鳥のように同じ言葉を繰り返す時間的余裕はないから、3手目か4手目で「王手」といくかもしれない。まだ予算委員会は当分閉店にはならないだろう。からめ手から攻める方法は案外うまくいくかもしれない。なにせ相手は公務員だから逃げも隠れもできないし、主犯グループにも属していないようだし。
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