1. 中川隆[-15755] koaQ7Jey 2021年10月28日 12:29:49 : 7rSMKpZU2w : MERzTngyM09QTDY=[28]
ネアンデルタール人の世界
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/796.html
4代前にネアンデルタール人の親、初期人類で判明
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/620.html
雑記帳 2021年02月14日
現生人類系統の起源に関する総説
https://sicambre.at.webry.info/202102/article_15.html
雑記帳 2021年10月05日
過去10年の古代ゲノム研究
https://sicambre.at.webry.info/202110/article_5.html
雑記帳 古代型ホモ属のDNA研究。
まず注目されるのが、サハラ砂漠以南の現代アフリカ人のゲノムに、以前の推定よりもずっと高い割合でネアンデルタール人由来の領域があることを指摘した研究です。
https://sicambre.at.webry.info/202002/article_6.html
アルタイ地域のチャギルスカヤ洞窟(Chagyrskaya Cave)で発見されたネアンデルタール人個体からは高品質なゲノムデータが得られました。
https://sicambre.at.webry.info/202005/article_8.html
ネアンデルタール人とデニソワ人のY染色体に関する研究では、ミトコンドリアDNA(mtDNA)と同様に、ネアンデルタール人系統はデニソワ人系統よりも現生人類系統の方に近い、と明らかになりました。
https://sicambre.at.webry.info/202009/article_35.html
まだ査読前ですが、アルタイ地域においてデニソワ人とネアンデルタール人との交雑が一般的だったことを指摘した論文も注目されます。
https://sicambre.at.webry.info/202004/article_19.html
アイスランド人の大規模なゲノム解析では、現代人の表現型におけるネアンデルタール人の遺伝的影響が以前の推定よりも小さい可能性と、ネアンデルタール人との交雑を経由してアイスランド人の祖先がデニソワ人の遺伝的影響を受けた可能性とが指摘されています。
https://sicambre.at.webry.info/202004/article_42.html
アジア東部北方の早期現生人類のDNA解析の結果、すでにデニソワ人の遺伝的影響を受けていることが明らかになりました。
https://sicambre.at.webry.info/202006/article_13.html
欠失多型も調べた研究では、非アフリカ系現代人全員の共通祖先集団とネアンデルタール人との交雑に加えて、アジア東部とヨーロッパ西部の現代人の祖先集団が、それぞれネアンデルタール人と交雑した、と推測されています。
https://sicambre.at.webry.info/202006/article_21.html
多様な地域の現代人の高品質なゲノムデータからは、現代人のゲノムにおけるネアンデルタール人由来の領域の大半は、現生人類とネアンデルタール人との1回の交雑に由来するものの、現生人類とデニソワ人との交雑は複数回起きた、と推測されています。
https://sicambre.at.webry.info/202005/article_18.html
非アフリカ系現代人では出アフリカのさいに失われた遺伝子が、ネアンデルタール人との交雑により再導入された可能性も指摘されています。
https://sicambre.at.webry.info/202008/article_6.html
カメルーンの古代人のDNA解析では、アフリカの現生人類集団における複雑な分岐と混合が明らかになるとともに、遺伝学的に未知の古代型ホモ属から現代人への遺伝的影響の可能性が指摘されました。
https://sicambre.at.webry.info/202001/article_37.html
同じくアフリカ西部のナイジェリアとシエラレオネの現代人のDNA解析からも、未知の古代型ホモ属から現代人への遺伝的影響の可能性が指摘されています。
https://sicambre.at.webry.info/202002/article_31.html
新たな手法を用いた研究でも、現生人類とネアンデルタール人とデニソワ人と遺伝学的に未知の古代型ホモ属との間で複雑な混合があった、と指摘されています。
https://sicambre.at.webry.info/202008/article_14.html
ネアンデルタール人由来の遺伝子が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を重症化させる、との研究は世界中で大きな話題となりました。
https://sicambre.at.webry.info/202010/article_6.html
古代DNA研究では、人類も含めて動物遺骸だけではなく、堆積物のDNA解析も進められるようになり、人類遺骸が発見されていない遺跡の人類集団の遺伝的特徴も解明されるのではないか、と予想されます。しかも、イスラエルの遺跡では中部旧石器時代層の堆積物の非ヒト動物のmtDNAが確認された、と報告されており、
https://sicambre.at.webry.info/202009/article_19.html
古代DNA研究の適用範囲が時空間的に大きく拡大するのではないか、と大いに期待されます。
また、古代型ホモ属ではありませんが、コーカサスの遺跡の25000年前頃の堆積物から、ヒトの核DNAも解析されたと報告されており、
https://sicambre.at.webry.info/202009/article_20.html
堆積物のDNA解析はますます期待されます。
これらはまだ学会での報告の段階ですが、論文として公表された研究では、チベット高原で10万年前頃の堆積物からデニソワ人のmtDNAが確認されており、今後、古代型ホモ属の特定において堆積物のDNA解析が大きな威力を発揮しそうです。
https://sicambre.at.webry.info/202011/article_2.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1231.html#c1